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どんな気づきを得ても行動しなけりゃ意味がない

行動すること。


私は結構思い立ったらすぐ何でもやってみるほうだ。でも、案外そういう人のほうが少ないように思う。

どんなに素晴らしい気づきを得ても、どんなに沢山の本を読んでも、それを小さいことでも行動に変えていかないと変化は起こらない。

私の漫画や発信で気づきを得ましたとか言ってくれる人たちの一体何人が実際に行動に移しただろう、とたまに考える。

気づきをありがとうなんてお礼をしてくれなくていい。それよりも、変えてみた結果どうなったかを教えてくれたら嬉しいな、と思う。

最近あった、行動によって変わった一つの出来事のはなし。

***

今年に入ってから長女がちょいちょい体調を崩して寝込むようになった。
原因はおそらく生理が来るようになったこと。ホルモンバランスが崩れて体調を崩すことはあると聞くが、ここまで酷いことがあるのかと驚いた。

私自身、生理痛は出産してから劇的に軽くなった。子宮内膜症があると言われていたんだが、二人目を産んだときは治っていた。(二人とも帝王切開だったので、ダイレクトに子宮の中の様子を先生が見てくれて、一人目のときあったけど、二人目のときは内膜症がなかったと言っていた。こんなラッキーなこともある)

でも貧血症状は重めで、立って歩くのがしんどくなる日はある。そんなときは私も1日のほとんどを横になって過ごす。

長女は痛みと貧血のダブルパンチが3日ぐらい続いてしまう。おなかいたい、頭がフワフワすると言って全然動けなくなる。

鉄分を取らせよう、と鉄分のウィダーインゼリーを飲ますもほぼ変化無し。鎮痛剤もひどいときは全然効かないし、カイロを貼ったり腹巻きをしたりと色々やってみるも、しんどそうにしていた。

毎月1回この先ずっと数日寝込むなんてあんまりに可哀想だ。どうしたらいいものか。いっそピルとか飲ませたほうがいいのかとか色々考えたりしていた。

そんなある日、夢を見た。
昔、長女が赤ちゃんだった頃に言ったことのあるごはん屋さん。赤ちゃん歓迎、泣いてもいいよといってくれていたそのお店に行って料理を教わる夢だった。

ここ最近の夢メッセージをちょっと信じている私は、5年以上ぶりに何となくそこへ行ってみた。ごはん屋さんは、お惣菜屋さんに変わっていた。

そのお惣菜屋さんは管理栄養士さんがおかずを作っていて、栄養相談にも乗ってくれるという。私はおかずを選びながら、子どもの生理が重いことを相談した。鉄分取らせればいいんですかねー、でも偏食だから…とか話していたら、鉄分だけでは足りないという。

鉄分を運ぶのはタンパク質だからタンパク質も取らないといけないし、あとは、ビタミンも大切ですよと。

1冊の本を紹介され、その本を図書館で借りて読んだ。やみくもに鉄さえ飲ませればなんとかなると思っていたが、やはりバランスが大事なんだとそこで初めて知る。

本を読んだところ、娘に足りてないのは圧倒的に魚から摂れるタンパク質だった。娘は魚をなかなか食べてくれない。まぁ、お肉からとれるからいいやと思っていたが、タンパク質にも種類があるそうで。

魚は脂も良質だし、ビタミンDも摂れることから大切なものなんだそうだ。

鮭フレークのご飯でも、ツナ缶でもいいからお魚食べさせてみてくださいと言われて、魚を煮たり焼いたりしたものは食べないが、確かに、鮭フレークやツナ缶なら食べるなぁと1週間の献立に魚メニューを沢山取り入れてみた。

お腹が空いたと言い出したら、いつもパンにジャムを塗ったものとかオヤツを食べさせてしまっていたところを、鮭フレークを混ぜたおにぎりにしたり、野菜の中で比較的好きなキュウリやふかしたサツマイモを出したりした。お茶をいれるときにはこっそりお湯に鉄玉子を沈めた。
魚の粉末や他にも栄養がたっぷり入っている…という粉末出汁を買って、あらゆる料理にこっそり混ぜた。 
(高いけどめっちゃおいしいですこれ)

そうやって食生活を変えて1ヶ月経った次の生理。なんと寝込む日数が劇的に縮んだ。本人曰くダラダラ続かず終わるのも早かったらしい。

栄養…こんなに大事だったとは…と、驚愕した。偏食だし仕方ないと諦めてしまっていたが、やっぱりバランスよく食べることは大切なのだ。

お魚をいっぱい食べたおかげかもしれん、と本人に伝えると、そうなの!?と感動していた。こんなに変わるなら頑張ってお魚食べなきゃね…と。

そしてその後、お店に行ってお礼を言った。言われたとおりにお魚を多めに出すようにしたら、凄く軽くなった、しんどそうにしていたから嬉しいです、と。

そうしたらお店の人は言った。

「私は、その人に必要な栄養についての相談には乗れるし、アドバイスもできます。でも、大事なのはその後行動するかどうかなんですよ。
お母さんがお料理を作って、娘さんがそれをちゃんと食べてくれたからこそ、娘さんは元気になれたんですね。良かったです」


教えを請うこと、アドバイスをもらうことは案外簡単だ。そこから本を読むこと、実際やってみることになると、やらない人はたくさんいる。

やったからこそ、良くなった。

話を聞いただけで「でも、どうせ偏食だし」と投げ出していたら多分娘はずっとこの先も毎月寝込むことになったのだろう。

そしてこの栄養についての知識が私に入ったことは思わぬメリットだった。
ちょっと料理が楽しくなったのだ。

興味を持つと深めたくなりがちな私は、その後も数冊本を読み、どの栄養とどの栄養を組み合わせると良いかとかそういうことを知っていく。

おもろい。だからこの料理にはこれが入るのか…とか、ちょっと楽しくなる。
今までは「たべてくれればいいや」「空腹が満たせればいいや」だったのが、美味しく栄養もとれるように…を考えるようになった。

元々料理は嫌いじゃなかったのだけど、偏食な子どもたちが何を作っても食べてくれないことからすっかりモチベーションが下がってしまっていた。
しかし、知識を取り入れたことで、偏食な娘にいかに栄養をとらせるかというミッションのようになってきて、むしろ俄然燃えている。

そうすると料理は「作業」ではなくなる。それまでは単なる作業だったが、ちょっとした「実験」みたいになってくる。

美味しくする実験であり、食べる人を健康にする実験である。

ちなみに生理や鉄分について知識を深めたところ、私自身もかなりの鉄不足であることを知った。どおりでいつでもめまいや耳鳴りがあるし、生理が来ると貧血で動けなくなるわけだ。

血液検査では引っかかったことがなかったが、血液検査で引っかかるところまで行くとかなり重度とのこと。その手前に隠れ貧血というのがかなりあるらしい。
ただ、成人女性の隠れ貧血改善はかなり大変で、食生活を変えても2年ぐらいはかかる覚悟が必要だそう。まぁ、楽しく実験しながら治ることを期待したい。

朝、ヨーグルトを食べるだけでも変わる人は変わると書いてあったのでヨーグルトメーカーを買い、自宅でヨーグルトを作りまくっている。
そしたら次女も毎朝食べるようになった。
次女は今から体質が整っていくので、もしかしたら重たい生理を体験しないで済むのかもしれない。

夫のお弁当もついつい冷食ばかりになりがちだったが「まごわやさしい」のバランスを考えるようになった。

…ということで、娘のために始めた食事改善はおそらく家族全員の健康に繋がっていくことになりそうである。

最初は朝ごはんに鮭フレークを混ぜ込んだおにぎりを出すところから。

そんな小さな行動の変化から、娘の生理がこの先もっと、物凄く軽くなったら。2年後の自分にめまいが無くなっていたら。

それは、小さな行動が起こす、大きな変化なのだ。

これはきっと、何でも同じ。
何事も、行動するからこそ変わっていくものなのだと思っている。


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水谷アス
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