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こころのもつれを解きほぐす②

幼少期の暴力体験が自分の中に深く根付いていると思っていたけど、その問題を解きほぐしていったら違う問題が出てきてしまったよ、というところまでが前の話。

そんな前の話はこちらから

父や兄からの恐怖から逃れるために、守ってくれる母の言葉を絶対的に信じてしたがって生きてきた。でも、ふと気づいたら、母の言うことを気にして生きてきてしまったような気がする。

ひどい親だったと言いたいわけじゃない。
でも色々考えれば考えるほど、自分が行動しようとするときに「これをやっちゃいけない」「こうでなければいけない」と自らに制限をつけている言葉のほとんどが、家族…主に母からの言葉だったことが次々と思い出されました。

そんな私の話を聞いて、矢野先生は言いました。

「お母さんとあなたを繋ぐものがなにかあるとしたら、どんなものが思い浮かびますか?ロープだとか、鎖だとか…なにかで繋がっていますか」

こういう「イメージする」というのがあまり私は得意ではないのですが、でも、ロープだとか鎖ではないなと思いました。

"繋がっている感じ"ではない。でも、近くにはいる感じ。
いつでも見られている感じ…


私「…なんか、こう、テントみたいなものに一緒に入っているようなイメージです」

私がそう答えると、矢野先生はちょっと意外そうな表情をした感じがしました。多分大抵"束縛されている"と感じるひとは具体的なものでしっかり繋がっている事が多いのでしょうね。

私は"束縛されている"と感じるというよりは、どこか"監視されている"と感じることのほうが多かったかもしれません。
だからこういう閉鎖的な空間に入るイメージが出てきたのかも。

一人暮らししてたころのブログとか、何でか知ってたんですよね。教えてないのに。どうやって知ったんだろ…。

とはいえ、そのブログを読まれていたからこそ、鬱なのに無理して頑張ろうとしていた私を母は地元に強制帰還させることが出来たとも言えます。
そのブログで「死にたい」とか「生きてる意味がわからん」とかそんなような言葉をいっぱい書いていたような。

何か突然電話が来て「そんなにしんどいなら仕事なんてやめちゃいなさい」って電話口で泣かれたことを覚えています。朦朧とした心で「お母さんがそう言うならやめていいんだ」って思って、そのまま仕事をやめました。

もしあのとき母が私を無理矢理仕事やめさせていなかったら、もしかしたら今私はここにいないかもなぁと思ったりもするのです。

ブログはもう消しちゃったから覚えてないけど、つらい気持ちのはけ口みたいなブログだったから、アレを読まれてたということを後から知って(母の携帯が私のブログページを開いたまま置いてあったことがあった。迂闊すぎる)別な意味で死にたくなりました。

いやほんと、どうやって知ったんだろう…未だに謎。

まぁそういう「子どもに対する謎の情報リサーチ能力」を持っている母なので、今現在のこの活動を、私は親に伝えてはいませんがこのnoteも読まれているんじゃないかなとたまに思ったり。

だとしたらこのシリーズは、母にとって結構しんどい内容かもしれない。
けど、絶対最後までは読んで欲しい。


「母とテントの中にいるようなイメージ」だと伝えると、矢野先生は

「その中から出ることをまずイメージして下さい」と言いました。


何かこの「目の前には存在しないものを思い浮かべながら、そのイメージに対して行動する」のって(これでいいのか?)っていう疑問をずっと浮かべながらやるんだけで私だけなのかな。
みんなもっと自信持ってやれているんだろうか。


そして母にかかっているテントの残りの布も外します。
これで二人を繋ぐものは何もなくなりました。イメージの中では。

次はそうやって離れた二人の身体に「心の皮膚」をイメージします。


あくまで「心の皮膚」なので、身体に直接触りません。
なんかオーラみたいな感じで身体よりちょっと離れたところにペタペタと皮膚を作る感じ。
(これでいいのか?)って思いながら作りました。
これは私に作ったあと、母のイメージの周りにも作ります。

・二人を繋ぐものを取り除くイメージ
・二人を明確に分ける「心の皮膚」を作るイメージ

…が、完了しました。
これで私と母の心は、イメージの中では分離したことになる…ということだと思います。


お母さんは椅子に座っている"イメージ"です。

目の前に本人はいません。

私の心の中に住んでいる、母に言うのです。

その言葉を言おうとした瞬間、口の周りの筋肉が「ぎゅっ」と緊張した感じがありました。



口角の方に向かって、固く無理矢理閉じられてしまった口。

それはさながら「お口チャック」でした。

思考はある。でも口が開かない。
無理矢理、謎の力で口を閉じさせられている。そんな感じでした。

うまくイメージが出来ないと思っていたけど、こうやって身体が反応する以上はきっと私は上手に母をイメージできていたのでしょう。

わたしは、あなたの期待に応えるために生きているわけではありません

『そんな言葉を言ったらいけない』と、自分の心が自分の身体にストッパーをかけていたのかもしれません。


このシリーズ、結構長くなりそう。

走り書きで固めた絵は出来たので、ちょこちょこと上げていきますね。

続き上げました。
こちらから読めます。


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水谷アス
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