2024年「粕屋」が思ったこと感じたことをつらつらと日記②
さて、2024年「粕屋」が思ったこと感じたことをつらつらと日記①の続きを・・・
未利用資源の飼料化
未利用資源の飼料化が私の仕事です。
飼料化といっても一番大切なことは有効に使ってくれる方がいるということ。飼料化したけど全然売れないというのはまだ飼料化できていないということ。ただ家畜が食べれる形にすることが飼料化であれば今すぐにほとんどの未利用資源が飼料化達成!ということになっちゃうんです。
家畜は毒さえなければほとんどのものを食べて栄養にすることが可能で(当然反芻動物と単胃動物の区別は必要)、「何が餌になるの?」とよく聞かれますが逆に餌にならないものを探す方が大変だと思う。
未利用資源が有効活用出来ていない訳 「価格」と「不安」
ではなぜ未利用資源が有効活用できないのか?
当然ですがそれは価格というものが大きく関わっている。最近は米が高い、野菜が高いなどニュースでよく目にしますが、お米が今の10倍の価格になったら食料としてではなく嗜好品として食べられることになってしまうので、今の日本の生産量のお米は捌けず、未利用資源になってしまう可能性があります。まぁ、こんな話は大げさな例えではありますが。。。
これと同じく飼料も価格が高ければ使用する方はいません。現代では「社会的にいい」とか「もったいない」とか第三者が言っても使う方はそれで会社を切り盛りしているわけで、経済的に合わなければ使用することはないのです。
それを踏まえて・・・コロナ禍以降、原油価格の高騰やウクライナ情勢の悪化による穀類などの流通停滞、異常気象などが重なり飼料も高騰しています。
そこで安価な飼料をたくさんの方が求めてはいますが、それに伴い多くの方が未利用資源を飼料化し使い始めているかというと、私の知る限りめちゃくちゃ増えた感じはありません。ただ、現在飼料化されているものの取り合いをし、その飼料の価格高騰に繋がっているものはありますが…
全国各地にまだまだ未利用資源があり、安価な飼料になる可能性のものは大くあります。
ではなぜそれでも未利用資源を飼料化できないのか?
未利用資源の飼料化を増やすためには、現在使用していない方々が利用出来るようになることが近道です。
私の知る限り、現在そういった飼料を使っている方の元にはさらに安価な餌の情報が入ってきて、さらに安価で使いやすい餌を選んでいる方がいます。家畜が食べれる量は決まっています。使用する新しい方が増えないと未利用資源の飼料化は前に進まないと感じています。
「不安」
私は安価でも使用しない理由は何かなといつも考えています。
本当に必死に考えているつもりですが、やっぱり「不安」が勝ってしまい使用出来ないのではないかと思います。
実はこれは極々当たり前のこと。
長くなってしまったのでつづきは後日書きます。
下記、記事を読んでない方は是非読んでみてください。「不安」についても少し触れています。
①食品製造副産物飼料の使い方やら注意点やらメリットやらデメリットやらetc.
②食品製造副産物を利用した飼料コスト低減方法
最後まで読んでいただきありがとございます。
こんな記事が誰かの何かに役立ったらうれしです。
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