革命への新しい道


 性同一障害の問題は、鬱病の商業化(薬を売りたかったので、大鬱病以外の「気分の落ち込み」みたいなものもなんでもかんでも「鬱病」とすることにした)による混乱と似たところがあるなと思ひました。

 鬱病とは、かつては、大鬱病のことでした。
 大鬱病は、精神分裂病(統合失調症)と並ぶ、二大精神病とされるものです。

 今は、「私は鬱病です」と口にする人の中には、「血圧が高くてお医者さんから薬をもらってる」くらゐの意味で言ってゐる人もゐると思ひます。
 つまり、
①発症したら投薬しない限り必ず自殺してしまふ大鬱病から、
②好きなことをしてゐるときは明るく元気な「新型鬱病」までの
グラデーション(濃淡の段階的変化)のある〝気分障害スペクトラム症〟とでも呼べるものになってゐます。

 大鬱病だけでなく、中鬱病もあるし小鬱病もあるとかいった、デジタルな分類ではなく、アナログ化したわけです。
 色合ひ、加減、濃淡となったのです。
 二分するとか三分するとかいった、線引きが、できないものとなったのです。

 トランスジェンダーの問題に関して、心の性別といふ線引きを、精神科医にできるのかといふ話がありますが、これは、
グラデーション(濃淡の段階的変化)だから、誰にも線引きはできない
といふのが答へだとわたしは思ひます。

 って書いたけど、調べたらすでにグラデーションとして理解せよと啓蒙されてました。
 すみません。

 

 性別の線引きはできない
 ではどうするか?

 性別がバイナリーだった旧社会の改革
といふことになるのでせうが、
改革だったら抜本的改革でないといけないし、
上の↑市のホームページに書いてあるやうな当事者の生きづらさが無くなる社会にするには、
先ずは既存の家族といふ観念やそれを支へる制度慣習などを無くしていく必要があります。
 戸籍なんて西洋先進国に無いものは、一番先に無くすべきですね。

 子供は、
結婚といふ社会的承認を受けて
常時同居する男女の
両親が育てる、
なんてのは既存の観念の中でも最も社会の進歩を阻害してゐるものです。
 結婚とか家庭とか、さういふバイナリーな性別に根を持つ制度暮らし方が、邪魔なんですよね、グラデーションとしての性別には。

 ジェンダーフリーといふ観念の無かった旧社会を支へる制度習慣(男女結婚や夫婦同姓みたいなの)があるかぎり、性別をグラデーションとして生きる人たちが自分らしく生きて、幸せを感じる社会は、絶対に、来ない

 根っこから変へなくてはダメです。
 男だとか女だとか、ついでに大人だ子供だといふ区別は、すべて差別として機能するので、そんな区別は、ぜーんぶ、自分らしく生きるためには、邪魔でしかない。

 革命といふレベルくらゐの社会改革となるだらうなと思ひます。
 実質、革命ですよ、これは。

 かつて、共産主義世界同時革命による世直し(人類救済)を目指した人たちは、もしかしたら、トランスジェンダーなどの「生きづらさ」改革に、革命への新しい道を見つけたのかもしれませんね。

 昔はヒダリだったが、今は保守、中道とか言って経済成長期を浮かれて生きた全共闘世代の老ひ耄れども。 
 「経済的に豊かになったが、精神的には貧しい」
とか言ってる鶴瓶みたいなクズ世代たち。
 また、ヒダリに戻れる時代になったよ。


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