見出し画像

noteでは自分の書きたいことを書く!

中学生の頃、「税の作文コンクール」で入選した経験がある。何賞だったのか忘れてしまったが、おそらく佳作程度の賞だったと思う。

とはいえ、賞と名のつくものにはまったく縁がなかった私。作文コンクールで入選することは、自分を認められた気がして、うれしかった。

なぜなら私は、幼い頃から物語を書くのが好きで、ことばに触れることが大好きだったから。

けれどもうれしさの反面、心から喜べない自分もいた。

それはなぜか?

「自分が書きたいことを書いた文章ではなかったから」だ。

=================================


税の作文を書くにあたり、先生が言った。

消費税はすばらしい、ということを書いとけばいいよ」

消費税が導入されて、まだ間もない頃だった。物を買うだけで税金が徴収される、という新しい時代の始まり。
(3%ってめちゃくちゃ計算しづらかったよね!)

中学生だったあの頃、政治のことも経済のことも、全然わかっていなかった。ただ、消費税を褒めちぎればいいのだな、と咀嚼して作文を書いた。

結果、見事に入選!

私の文章力が、ついに認められた!!!


・・・のではない。



「相手が欲している文章を書いた」から、入選したのだ。

大人になった今、痛いほどわかる。

税の作文コンクールは、税への関心と理解を深めることを目的に行われている。消費税を褒める=消費税は必要かつ大切なもの、だと書いたから、選考者の目に留まっただけ。


「増税で生活が厳しくなったらしく、親が勝手に私の私物をメルカリで売ってしまいます。゚(゚´Д`゚)゚。」


いくら税にまつわる作文でも、こんなことを書いたら入選は無理だ。税金の大切さを理解されないどころか、反発を招く。

とてつもない文章力でメルカリ話を書いたところで、相手が欲していなければ、コンクールに出す作文としては無価値になる。


=================================


読み手のことを想像して文章を書く、というのは文章術の基本中の基本だ。

相手が喜ぶこと、読みたいこと、知りたいことに思いを巡らせて書く。

税の作文のように、相手が欲していることだって、読み手のことを考えた立派な文章にはちがいない。

大人になった私は、そこに「自分の書きたいこと」をプラスしたい。

私のことばを受け取ってくれた方の思いを、心から喜べるように。

自分のことばを嘘にしないために。

まだまだ未熟だけど、こんなスタンスでnoteを綴っていこうと思っている。

画像1

この記事が参加している募集

最後までお読みいただき、ありがとうございます!いただいたサポートで、大好きなカフェをハシゴします!微力ながら、いろんなお店を応援したい!コーヒーLOVE!!