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こんな本を読みました【2024.8】

8月の読書記録です。

最近、中学生の娘が東野圭吾にはまっていて。娘にねだられて買った本2冊を、わたしも読みました。どちらもむかーし読んだ本の再読です。



★『どちらかが彼女を殺した』東野圭吾

推理小説でありながら、最後まで犯人が語られないという斬新かつ挑戦的なミステリー。

【あらすじ】
愛知県警交通課に属する和泉康正は、妹の園子から意味深な電話を受ける。気になって駆けつけるも、妹は自宅ですでに殺されていた。

自殺に見せかけた他殺であると見抜いた康正は、自殺であることを強調するかのように証拠の隠蔽を図り、犯人への復讐を決意する。容疑者は元恋人の男と親友の女の二人に絞られたが、決定的な証拠を掴めず、決めかねていた。

そんな中、練馬署の刑事・加賀恭一郎だけは康正の工作に気づき、独自に捜査を進めていた。

物語の序盤から、容疑者は二人に絞られます。康正と加賀がどのように真相へとたどり着くのか?康正は復讐を遂げられるのか?

ここまではよくある推理小説なのですが、この本では最後まで真相(犯人)を明かしてくれません。

ただし、巻末に袋とじの解説「推理の手引き」がついており、こちらを読めば、犯人の予想がつきます。が、あくまでも手引きなので、ここでもはっきりと犯人の名前を告げてはくれないのです。なんとももどかしい!

この作品が刊行されたのは、1996年。今なら、ちゃちゃっと犯人が検索できますが、当時はまだまだネットが普及されていなかった。だからこそ、成り立った小説なのかなという気がします。


★『私が彼を殺した』東野圭吾

こちらも、最後まで犯人が明かされないミステリー。『どちらかが彼女を殺した』に続き、発表された作品です。

【あらすじ】
穂高誠と神林美和子の結婚式前夜。穂高の家の庭先で、彼に裏切られた女性が自殺した。この事実を隠したまま、式に臨んだ穂高だったが、式の最中で自身が殺害されてしまう。

動機のある人間は三人。婚約者の兄、恋人を盗られた男、過去に交際していた女。事件の鍵は、自殺した女性が持っていた毒入りカプセル。これがいつ犯人の手に渡り、どうやって穂高に飲ませることができたのか。

前作同様、練馬署の刑事・加賀恭一郎が真相に迫る。

今作では容疑者が一人増え、三人に。この本は、その三人の視点から語られる形式になっており、最後まで犯人がわかりづらいストーリーになっています。謎解きが複雑なのに犯人が明かされないって、どんな嫌がらせ?(笑)

でも、安心してください。今回も袋とじの解説がついてますよ。こちらを読めば、たいていの人は犯人にたどり着けると思います。わからないときは素直にネットを頼りましょう(いい時代です)



どちらの作品も、読者による“犯人当て”がクローズアップされてますが、推理小説としてとてもおもしろいです。

東野圭吾作品ではおなじみの加賀刑事が、鋭い洞察力と推理力で犯人に迫っていく。物語の世界にどんどん引き込まれ、ラストまで一気に読んでしまう。

むかーしに読んだきりだったので、細かな内容とか全然覚えていなくて。初読みのごとく、楽しめました。



▼2023年発売の作品。タイトルは似ていますが、こちらは犯人がちゃんと書かれているそうです。図書館で予約しているけど、一向に順番が回ってこない……。さすが人気作。


▼東野圭吾初のオーディオブックオリジナル作品。加賀恭一郎シリーズの最新作。高橋克典、寺島しのぶ、松坂桃李ら豪華な声優陣にも注目が集まっています。わたしはまだ未聴。Audible、再度登録しようかなー。


以上、8月の読書記録でした!
ではでは、またー。


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テシマ ユリコ
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