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最強の働き方

【選書理由】 入社した会社の上司に推されて。個人的にも、長らくこの手!?の本を読んでいなかったので興味があった。

【感想】 著者はこの本を書くにあたって、この手の本にしては珍しく、言葉に気を遣い一言一句までこだわったと綴っていた。その甲斐あってか、最初から最後まで読みやすく、時折クスっとなる部分もあった。内容については、著者がこれまでのキャリアを通じていわゆるエリートと接してきた中での、一流の条件を具体事例を例示することで示してくれている。前半から後半につれてベテラン向きであり、かつ抽象度の高い教訓となるが、学びになるところが多くあった。

【印象に残った箇所】
44p 誰かからメールをもらったら、「自分は卓球の世界選手権に出場中」だと暗示をかけて、福原愛選手のように「サーッ!」と叫んで返信しようではないか。

46p 簡潔な文章をかけるだけで、かなり出世するものである。

51p 部下ができる年齢になると感じることだが、メモをまったくとらない部下ほど憎たらしい生き物は世の中に存在しない。

81p 一流のプレゼンターは、いかなる話であろうと、情熱を失うことなく、むしろテンションのボルテージを上げながら、何百回だとうと何千回だろうと、同じ話を面白おかしく話せるのである。

84p 机の上が汚い人は、たいてい机の引き出しやカバンの中も汚く、パソコンのデスクトップ画面やフォルダの中も汚い。そういう人に限って資料や領収書はなくすし、ファイルはよく行方不明になるし、資料の細かな数字が間違っているものである。

92p こういう「いい人枠」の人は、和を以て貴しとし、協調性が非常に高い。意見を強く主張しないどころかそもそも意見がないので結果的に誰とも争わず、誰からも厭われない。そして、誰とでも話せる関係なので、社内調整役のような役回りで時折活躍し、いつの間にやら社内のあちこちに太いパイプを築くようになったりするのである。

113p 加えて「いつも時間通りにそこにいる」ということは、「あの人は時間にも仕事にもきっちりしている」と、たんに会議に10分前に着く以上の評価がなされるのである。

177p この「面白い仕事は絶対に上からは降ってこない」というのと「面白い仕事はやったモノ勝ち」というのは、キャリアを磨くうえで決して忘れてはならない大原則だ。

187p 「現職との良好な関係」が転職するときの最大のリスクヘッジであるのはどの国でも同じである。

205p 昇進の基準
①もらっている給料以上の仕事をしているか
②いまの役職以上の仕事をしているか
③その人がいないと回らない仕事がどれだけあるか
④その人がいることで組織に何かいい変化があるか(組織にレガシーを残すか)
⑤同程度の働きをする人を同じ給料で雇おうと思っても無理

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