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じぶんに帰ろう、こころで生きよう
あぁーやっぱり黒くなってるぅぅ。
噂通りだった。なんて素敵な映画なんだ…。ディズニー+で12月25日から独占配信されているディズニーとピクサーの新作「ソウルフル・ワールド」という映画がずっと気になっていて、お正月の最後のお休みにと、つい先ほど見終えた。
訳も分からないシーンで勝手にぽろぽろと出てきたこれは、こころを何かに戻してくれたのかもしれない。かっかかさで軽くて脆い塊にお湯をかけたら、おいしいお味噌汁となすとお揚げに戻っていくように。
なんだか、この今の感覚を記しておきたいと思ってnoteを開いてぼーっとしていたら、家族LINEで母から何やら動画が届いた。
「○○ちゃん達、みんな元気笑笑 こっちまで楽しくなるね~!」
動画には、あたりがうっすらオレンジ色になっている広い公園を長ーい影と共に駆け回る姪たちの姿が映っていた。凧を持ちながらおねえちゃんが元気よく大きな円を描くように走り回り、後からいもうとが黄色い声で何か叫びながらおねえちゃんのうしろを走って追いかけている。そして疲れたのか、いもうとは地面にぱたん、と座り込んだ。兄と義姉のあったかい声が一番近いところで映っていた。
なんて豊かなんだろう。
この動画と母のメッセージと、さっき見終えたばかりの映画がつながって、なんだかまたうるうるしてきた。
こどもってなんてすてきなんだろう。心で生きるってどんなにかけがえのないことでどんなに豊かなことなんだろう。
名前を呼ぶ声、呼ばれる声、思い切り走った時の自分の足音、走り回って疲れて寝転んだときの胸の高鳴り、呼吸の音とともに一定のリズムで広がってしぼむ身体、手に感じる土や草の感覚、空を仰いだ時の広い空、ほほにあたる冷たい風、周りで聞こえてくる楽しそうな声。
こころが動く方向に身体を動かしたときのこんな感覚、何とも言えない幸福感。最後に感じたのはいつだっけ。
きっと姪たちに「なんで凧揚げしてるの?」と聞いたら「たこあげしたいから〜!」と目をまぁるくにこにこしながら言うのだろう。
なんでもかんでも、意味を見つけなくたっていい。すべてに目的だってなくたっていい。誰かと比べなくていい。どこかの誰かさんの評価や批判におびえなくたっていい。
いつものパターンで動いてくれている身体が今ここにあるからこそ、今、一歩立ち止まってみよう。
じぶんのこころにたずねてみよう。こころを観察してみよう。
外に出て、新鮮な空気を吸って、はいて、空気を感じられたらそれだけでいい。日差しがあったかくて心地よかったらそれだけでいい。走りたくなったら走ればいい。立ち止まりたくなったら立ち止まればいい。
それが生きてるってことだもんね。お父さんや。
豊かで穏やかな時間。一瞬一瞬を大切に。
大切なものだと気づいた時には、もう大切にできないなんて悲しいことはもうしたくないから。探しに行こう。どこにも売っていない自分の大切なものを。誰も教えてくれない自分の大切なものを。いつだって今ここにあるじぶんに帰ろう、こころで生きよう。
戻ってこない過去でもなく、まだ来ていない未来でもない、ただ今ここある人生を大切に、今を感じて今を生きよう。
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今ここ自分に帰る。大切なものを大切に。