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【実録レポ】冬の粟島の暮らしがハードモードすぎるので紹介します

どうも、粟島の転入超過に貢献した(と思われるであろう)本保です。

「最近はなにしてるんすか?」

とよく聞かれますが、ときに漁師、ときに魚屋、ときに漁協と一緒に商品開発、ときに地方事業者さん向けにふるさと納税アドバイザー、ときに県内外企業からの地方創生関連(ふるさと納税・エネルギーetc)の相談・壁打ち相手…

肩書は「ふるさと納税戦略コンサルタント」と言わせてもらっておりますが、そんなかっこいいものではありません、島んちゅです。

タラ網の手伝い。タラって意外とクサいんですよ

お魚も捌けるようになりました。これまでの粟島人生でほとんど魚を捌いてこなかったので逆に新鮮です。
人生はやり始めるのに遅いということはないと学びました。

三枚おろしの腕前は地元のおかあさんたちにも褒められた

前職のIT企業から一転、漁師に近づいてるこの振り幅よ。

ということで、粟島での暮らしも1ヶ月ほど経ちましたので、今回はせっかくなので「冬の粟島の暮らし」を紹介しようと思います。

夏シーズンはよくネットやテレビに出てるんですが、冬の粟島なんて見どころ皆無!と思われておりますが、いやはや何をおっしゃいますかと。

もちろん夏の粟島もいんですけど、冬は冬で楽しみ方がありますのでご安心ください!

◆冬の粟島トピックス
・船は結構な頻度で欠航する
・雪は降らない
・電波は届く。冬こそワーケーションしにきて
・冬の魚介類はマジで美味しい!!
・まとめ

船は結構な頻度で欠航する

いきなりダジャレでごめんなさい。

冬の日本海はめっちゃくちゃ荒れます!
台風よりも風速強いときとかあります。波が6mとかのときあります。

1週間に1回しか船来ないときもあります!今日(02/23)も3日間くらい欠航してます。
新聞が1週間まとまって届くときあります。新聞なのにニュース性がなくなってる!

出張とかいくのホント大変です。2日前くらいから島を出ないといけないですから。

これは穏やかな日です

でも大丈夫。

Amazonは届く!船が出れば、プライム会員なら1日で届く!なんなら、島の人めちゃAmazon使ってる!!

15年前の粟島で生活してた頃と比べると、世の中すっごい便利になったなと心から思います。
インフラちゃんとしてるので大して困らないです。

雪は降らない

雪はほとんど降りません。が、何年かに一度ドカ降りするときがあります。
そういうときは、犬は喜びます。

うちの愛犬リン。自称アイドルです。

実際は、島民全員で朝の5時半くらいから協力して雪かきします。雪かきは効率性・チームワーク・体力・スピードが重要です。これは仕事に活かせます。

粟島じゃなくても、会社の合宿では新潟で雪かきワークしてください。
きっといい組織づくりができるでしょう、知らんけど。

実際、雪は降りませんが海風が強いのでそれが寒いのは言っておきます。海風より雪のほうがあったかい。

電波は届く。冬こそワーケーションしにきて

粟島でインターネット契約してる人がほとんどいないため、電波はリニアモーターカー並に早いです。一応ポケットWiFiでも電波が届きます。

いや、言うてることちゃうやん(すみません…)

今はADSLですが、これから光ケーブルを導入予定なので、IT環境はもっと整備されてくると思いますので、そこらへんは心配なくなるかと思います。

なぜ冬がワーケーションにおすすめかといいますと、夏は海という誘惑が目の前にありますので、日中から海にいって泳いだり、BBQしたり昼から飲んだりと誘惑に負けまくります。きっと負けます。

夏の海、きれいすぎる。

自分を律することができない人は夏にワーケーションで来るなんて、無理です。

一方、冬の粟島はと言いますと、海も荒れてる、観光客も来なくて静か、寒くて外に出たくない。つまり、最高のワーケーション環境!
家に引きこもって仕事するしかない!誘惑といえば、美味しい魚介類くらいだ!

冬の魚介類はマジで美味しい!!

個人的には、夏より冬の勝ってるところは旬の魚たちが美味しすぎるという点です。タラ・ヤリイカ・岩のり・ブリ…などなどがとれます。
特にタラはめちゃくちゃ美味しいです。タラ鍋やフライもそうですが、鮮度が命なので島でしか食べられないタラの刺し身もあります。白子はもはや食べ放題です。

1月~2月はほぼ毎日タラ鍋
鮮度が命の真タラの刺し身。島に来ないと食べれない。

タラ網漁は、島民どうしが助け合いながら網にかかったタラを外します。卸市場に出せないタラは「持って帰れ~」と言われるので、その日の労働のバイト代としてタラの現物支給があります。なので毎日タラを食べます。嘘じゃないくらいタラ食べます。
でも、そろそろタラよりお金がほしい!

ご近所メンバーで網からタラをはずす

そしてこれからのシーズンはヤリイカ!
ヤリイカは近年、地球環境の変化でなかなかとれなくなってきてる希少な食材なんですよね。なかなかお高い食材になっているんですが、これもぜひ食べていただきたい一品。

ヤリイカの刺し身。コッリコリでうまい。
大量のヤリイカ!!

ということで、粟島の冬の暮らしをご紹介させていただきました!

まとめ

ということで、冬の粟島の暮らしをまとめると、

船は結構欠航するけど、Amazonも届くし、ネットも使えるし、お手伝いすれば美味しいものがもらえるし最高よ

島の人たちには生活できてるのでいいんですが、実のところ問題もしっかりありまして。

コロナの影響で、粟島の漁獲高が2年前は1億円だったのが、5000万円まで半減してます
今まではずっと卸市場にしか出荷してなかったので、これから直販や飲食店向けの直接取引、ふるさと納税での販路開拓なども新しいことやっていかないといけません。

実はタラ鍋セットの試作品を作ってました。今まで加工もしてこなかったので、ほんとに0からやってます。
商品開発も販路作りも自分たちでやる。

タラ鍋セット。漁協と一緒に試作品

でも、知人の会社の社員さんに20人分近くタラ鍋セット食べていただき、総じて大好評だったのでよかった。美味しいと言ってもらえる喜びこの上なしですホント。

たかが20人前、されど20人前。感謝しかないです

ここで切なるお願いですが、粟島のお魚買いたい人はDMください!泣いて喜びます!

個人の方でも、飲食店やられている方でも!本保が美味しい魚を目利きして送りますので!

直販サイトがまだないので、作ったら正式にご案内しますが、今はおひとりおひとりに合わせて本保が個別対応します。いわゆる本保コンシェルジュです。
ちなみに、めちゃくちゃ対応いいです。

旬の魚介類お届けします!

SNSからDM、ください!
島の魚を、買ってください!以上!

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