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研究者として思う思考方法

こんにちは!てるかファームのkazuです!

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さて、ここから本題。

私は平日は食品企業の研究職で働いているのですが、最近思うことがあります。

ものづくりの思考法って、2通りあって線形思考と非線形思考があります。

線形思考は、順序立てた思考プロセスで物事を進めていきます。

例えば、○○という機能を持った製品を開発するという目標を掲げてそこに向かっていくような考え方です。

一方、非線形思考は、アイデアや視点を一度に多角的に考える方法です。

直感的かつ創造的な思考法になります。

例えば、適当に試作してみて、この性質はほかのものにも使えるのでは?と考えていく思考法です。


最近は効率化が重視されているからなのか、線形思考の人がほとんどです。

私は非線形思考をすることが多い人間なので、めちゃくちゃ周りから浮きます。

「あいつまた変なことやってる」みたいに周りで言われてたりします。(陰口ではなく、良い意味で)

非線形思考って小学生の工作みたいな考え方と揶揄されることもあるのですが、侮ってはいけません。

歴史的に偉大な発明はたいてい線形思考ではなく非線形思考から発明されているからです。

例えば、ニュートンは、リンゴが木から落ちるという日常的な現象から、「なぜ物が落ちるのか?」という疑問を抱きました。

この疑問をきっかけに、彼は地球上の物体に働く重力と天体の運動を結びつけ、万有引力の法則を導き出したのです。

ここからニュートンは、単に物が落ちるという現象を考えるだけでなく、全宇宙の物理法則にまで発展していくという発想を持ちました。

何が言いたいのかというとに、ニュートンは宇宙の物理法則を見つけようとして生きていたわけではないのです。

言ってみればたまたまリンゴが木から落ちて、たまたまなぜ物が落ちるんだろう?と思っただけです。


他にも、1928年、細菌学者アレクサンダー・フレミングが偶然、ペトリ皿にカビが生えたことに気づきました。

通常であれば「失敗」とされるこの現象を、フレミングは単に処分せず、「なぜ細菌の周りにカビが広がらないのか?」と考えました。

この発想から、カビが細菌を殺す物質を放出していることを発見し、最初の抗生物質であるペニシリンが誕生しました。

これもまぎれもなく非線形思考ですよね。

ペニシリンは、誰かが開発しようとして生まれたものではないのです。

このように、歴史上の偉大な発明というのは意外にも非線形思考が多いのです。


しかし、日本では現在線形思考の人の方が間違いなく多いです。

私の会社もほとんどの人間がそうです。

これでは新しいものを生み出すために効率が重視されすぎて、逆に新しいものが生まれなくなっています。

もう少し、自由な発想を持ったらいいのになと常々思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました♪

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