「パーパスと企業理念が創る心理的安全性:持続可能な成長の鍵」
おはようございます。
本日はパーパスです。パーパス経営とか
3年くらい前に流行って、少しブームは去った気がします。
問題 6
「パーパス」に関する次の記述のうち、最も不適切なものを一つ選べ。
ア.「パーパス」は一般的には「目的」と訳されるが、サステナ経営では、単なる目的ではなく、それをやらないと社会の中で自組織が存在する意味はないという、より強い意味を込めて「存在意義」と訳される。
イ.マイケル・ポーターは主著『マネジメント』で「企業の目的は社会にあり、一つしかない。それは顧客の創造である」と記した。
ウ.国際統合報告評議会(IIRC)は2019年、「パーパス・アンド・プロフィット」という小冊子を出し、企業の社会的目的や長期的な方向性を「物語」として情報開示(ストーリーテリング)することを提唱し、そのストーリーテリングの中核に置くべきが「パーパス」であると主張している。
エ.「パーパス」という言葉は2008年のリーマンショックをきっかけに世界に広がったとされる。業種にかかわらず経営危機を迎えた企業がまず着手したのは従業員の士気の向上であった。リーダーの一番重要な仕事は「人々とパーパスを結びつけること」であると言われる。
回答
イ.マイケル・ポーターは主著『マネジメント』で「企業の目的は社会にあり、一つしかない。それは顧客の創造である」と記した。
解説
イの記述は不適切です。マイケル・ポーターは、競争戦略や企業の社会的責任(CSR)の分野で広く知られた経営学者ですが、彼が「企業の目的は社会にあり、一つしかない。それは顧客の創造である」と記したのは『マネジメント』という書籍ではありません。この言葉は、実際には経営学者ピーター・ドラッカーが著したもので、ドラッカーの主著『マネジメント』で述べられたものです。したがって、この記述は誤りです。
他の選択肢については正しい記述です。アの「パーパス」は、企業が社会の中で存在する意味や意義を示す言葉であり、特にサステナ経営においては、企業の根本的な存在理由として重要視されています。ウの国際統合報告評議会(IIRC)が発行した「パーパス・アンド・プロフィット」では、企業の社会的目的や長期的な方向性を物語として伝える「ストーリーテリング」の重要性が強調され、その中心に「パーパス」を据えるべきだと主張しています。エのパーパスがリーマンショック後に広まったという記述も正しく、特に経営危機に直面した企業が従業員の士気を高めるために「パーパス」を再確認することが重要視されました。
企業がその存在意義を明確にし、それを社員や社会と共有することが、持続可能な成長において非常に重要です。リーダーが従業員とパーパスを結びつけることで、組織全体の士気が向上し、企業の目標達成に向けた力強い推進力となります。
◎問題に対する回答はここまでとして、私のパーパスに関しての関心は、存在意義と内部外部との親和性です。従って、心理的安全性とのリンクを私見を述べたいと思います。
★企業理念とパーパスのリンクと心理的安全性の関係
企業理念とパーパスは、企業の存在意義と行動指針を示すものであり、組織文化や従業員の心理的安全性に大きな影響を与えます。
企業理念は、企業がどのような価値観や信念に基づいて事業を展開するかを示すものです。パーパスは、企業が社会において存在する理由や意義をより深く捉えたもので、企業の「なぜ」を定義します。企業理念は、このパーパスを実践に移すための具体的な指針となります。
ピョートル著の「心理的安全性」にもあるように、心理的安全性とは、従業員がミスを恐れずに意見を自由に言える環境を指します。明確なパーパスを持つ企業では、従業員が組織の一員であることに誇りを持ち、安心して意見を述べたり挑戦したりする環境が整いやすくなります。企業理念が従業員に浸透することで、この安心感がさらに強まり、組織全体のパフォーマンス向上につながります。
二つの言葉をリンクさせると、企業が強いパーパスを持ち、それを企業理念として日常の行動に落とし込むことで、従業員は心理的安全性を感じ、企業全体が持続可能な成長を実現する基盤が築かれます。
そんな会社運営に向けて、日々奮闘中です。
それでは、本日はこの辺で👋