白饅頭日誌:11月27日「『エビデンス』がないからといってダメではないけど」
思わず眉間に皺がよってしまう、そんな記事を見かけた。
世の中やSNS上で客観的・統計的データやエビデンスを(第一義的に)求める風潮が強まっていることに対して違和感を持ち、これに異論を唱える社会学者のインタビュー記事である。
この記事のなかでは「エビデンスで殴られる例」として、よりにもよって平和・人権・福島第一原発事故(にともなう処理水放出)という、ポリコレ左翼がお気持ち一本槍でごり押ししてきたせいで大きな反発を生み出したものを例示してしまったこともあり、オーディエンスからは猛烈な批判を浴びていた。
「いやいやダメに決まってるだろ」「証拠もないのに他人を批判している奴の方がどう考えてもおかしい」「論理で勝てないからってお気持ちか?」「まーた社会学者か」「風評加害者が被害者ぶるな」——などなど、辛辣なコメントが殺到しており、総スカン状態というかちょっとした炎上騒動になってしまっていた。
インタビューを受けた張本人である大阪大学教授・村上靖彦氏は記事が炎上状態になってしまったことにX上でややご立腹のようだが、私は朝日新聞の当該記事も読みなおかつ記事が書かれるきっかけとなった氏の著書『客観性の落とし穴』も買って拝読した上ではっきり述べさせてもらうと、氏がスクショで列挙した「クソリツイート」のような意見や感想が持たれるのは妥当なのではないかと感じる。
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