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日経WOMAN2024年手帳特集で見つけた、人生がうまくいくヒント

働く女性の生き方をテーマに掲げるビジネス誌「日経WOMAN(日経BP社発行)」。
毎年恒例、手帳特集号の季節を迎えました。

2024年10月7日発売号のテーマは『人生がうまくいく手帳術2025』。
今回は記事の中でテーマに沿った印象的なものをピックアップしてご紹介します。

また、万年筆が定番と化していた付録も今年はリニューアル。
「心のデトックスノート」を実践した様子もお届けします。

特集内で見つけた人生がうまくいくヒント

個人的に「なるほど」と腑に落ちた記事や、取り入れてみたい考え方が得られた記事を5つご紹介します。

『虎に翼』脚本家の「書けばかなう!」手帳を大公開

2024年4~9月に放送された朝ドラ『虎に翼』の脚本を手がけた吉田恵里香さん。
吉田さんは6年以上前から「朝ドラの脚本を書きたい」と手帳に書き記していたそうです。

単に手帳に書くだけでは、夢はそう簡単にはかないません。
朝ドラの脚本を手がけるまでに、どのようなステップを踏んだのかがインタビューで明らかになりました。

毎年、年の初めにかなえたい夢や目標を手帳に書く

夢や目標ができたら手帳に書くだけではなく、周りの人にその内容をどんどん話す

吉田さんの実際の経緯は以下の通りです。

「朝ドラについても、『恋せぬふたり』というドラマでご一緒したプロデューサーに話していて、その方が覚えてくださったおかげで実現につながったと思っています」

P16より引用

同時に、「すぐにでもできそうなハードルの低い目標も書いておけば、ムダに自己肯定感を下げずに済む」とも語っていました。

夢や目標を1人の力で成し遂げるのは難しいものです。
話して信頼できる人に協力してもらう、そのためにまず手帳に書いて明確にしておくのが大事なのだと感じました。

毎月のオン・オフを振り返り、自分の変化を感じて次の目標へ

ルーズリーフを手帳代わりに愛用しているめぐみさん(P20~21)。
振り返りをすることで自分の現状を理解でき、改善や次の目標に気づくそう。
さらに時間をおいて読み返すことで、自身の変化や成長を感じるとのことです。

よく「他人ではなく、過去の自分と比べよう」といいます。
過去の自分より成長していることを実感し、自信につなげるために、振り返りはうってつけの方法といえます。

時間に縛られないゆるい管理

レフト式の手帳でタスク管理をするmichikaさん(P25)。
時間に追われると心が不安定になりがちなので、手帳での時間管理はあえてしないようにしているそうです。
また、書くことがメンタルケアの習慣になったと語られています。

自分が心地よくいるためには、手帳も負担になる書き方を避けるのが賢明だと学べます。

親子の人生や可能性を広げるための記録

娘さんの中学受験をマネジメントするために手帳を使っている太田正文さん(P28)。
年始に自分と娘の目標などを書き、一緒に見返すことで定めた目標を意識しているとのこと。

子どもと共有できる手帳を使ってサポートし合うというのは、特に親御さんの参考になるのではないでしょうか。
親子のコミュニケーションアップにもつながる、微笑ましい使用例です。

手帳は頑張りすぎず、ゆるく続けて人生「おおむね良好」に

女性お笑いコンビとして独特の立ち位置を築いている、阿佐ヶ谷姉妹(P30〜31)。
おふたりは紙の手帳を長年使っており、自分たちの手帳をプロデュースするほど。

何もなかった日は素直にそう書けばいいし、「ひざの軟骨がすり減っている気がする」なんて書いてもいい。
失敗したことも「早速、今日の日記に書かなくちゃ(笑)」とありのままの生活模様を受け入れている姿勢はおふたりの魅力であり、見習いたいところです。

ほか、8~82歳の手帳ユーザーへのインタビュー記事、手帳を使う上での悩みに合わせた文具紹介、編集部員の方のリアル手帳など、毎年ながら趣向を凝らした記事が目白押しです。

付録1 心のデトックスノート

ネガティブ・ポジティブを書き出して客観視し、心がポジティブにシフトすることを目指す「心のデトックスノート」。
監修は習慣に関する著書を数多く出している、習慣化コンサルタントの古川武士さんです。

「心のデトックスノート」のワークは、古川さんのベストセラー著書『書く瞑想』に載っている「放電・充電ログ」が元になっています。
個人的に一時期ログをつけていたため、その経験も交えながらノートを実践した感想をお伝えします。

まずは事前準備として、3つのステップを順に行います。

ステップ1 今の「ネガティブ」「ポジティブ」感情を書き出す

現在のネガティブ・ポジティブな感情を書き出します。
1つ1つの感情にフォーカスして心の解像度を上げることで、大事にしたいこと、解決すべき課題が見えます。

書く時は「ネガティブ」から書くのがコツだそう。
これはネガティブよりポジティブな感情を後に残し、そちらに意識を向けさせるためと思われます。

ステップ2 ワクワクを100個書き出す

ポジティブな感情を増やすために、ワクワクする行動をリスト化します。
すぐに実践できることから計画が必要なことまで、バリエーションをつけて書き出します。

100個も一気に書くのは骨が折れるので、ある程度書いたら適宜追加する形でもよいかもしれません。

ステップ3 「ワクワク」の実行日を具体的に決める

ステップ2のワクワクの中から、具体的な日時を決めて書くと実行に移しやすくなります。
イラストで描くとよりワクワク感が高まるとのことです。

実践編 毎日、毎週、毎月記入して、どんどん自分を俯瞰する

まずは毎日、日々のネガティブ、ポジティブな感情とその感情を引き起こした事柄を書きます。
書くこと自体に心のデトックス効果があり、ポジティブな面に目が向きやすくなるとのこと。

「TRY」の項目は、それらの感情を受けて次にどう動くか、心がけるかを書きます。

週に1回、毎日の記録を振り返ることで自分の感情を客観的に把握。
改善策を考えることで気持ちが前向きになります。

さらに月に1回、ネガティブとポジティブの感情で頻度が高い事柄を「インパクト図」に書き出します。
これにより、ネガティブを減らし、ポジティブを増やすためにどう行動するのかが見えてくるのです。

古川さんはこのように語っています。

書くこと自体に雑念を払う効果もあるので、このノートで心を整え、なりたい自分を実現してください。

「なりたい自分になる」というよりは、単に自分の快・不快を客観視して知ることで、不快を減らし、心地よい生活に近づく。
「放電・充電ログ」に数ヵ月取り組んできた身としては、この目的のほうがしっくりくる気がします。

1日のスペースは狭く、寝る前などにちょっと書くだけで済みます。
お持ちの方は、まずはメモする感覚で試してみてはいかがでしょうか。

付録2 オリジナルすぎる日経WOMAN特製シール

もうひとつの付録は、日経WOMAN独自の柄による特製シールです。

手帳のワンポイントや「心のデトックスノート」に使えそうなものから、「あなたも表紙になれる」というインパクト大のものまで、7シートがセットになっています。

「心のデトックスノート」に貼ってみた使用例がこちら。

個人的には公式キャラクターの「WOMANちゃん」が可愛く、使いやすい印象です。

万年筆は個人で好みのものを買うユーザーが多いと思われます。
付録の万年筆は正直持て余していたため、気軽に使えるシールのほうが嬉しいです。

おわりに

毎年10月になると「今年も日経WOMANの手帳特集だ!」とそわそわする方は筆者だけではないはずです。

本誌では事前にアンケートで意見を送ることができるため、こんな内容が読みたいなど、こだわりのある方はアンケートを送ってみるのも手です。
内容によっては回答を掲載していただけることもあります。

10月も後半に入り、既に新しい手帳を使い始めている方もいると思います。
関連雑誌や書籍も楽しみつつ、手帳に胸ときめかせる日々を送りたいものです。

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