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何気ない毎日も書き連ねるといとおしい。ほぼ日5年手帳のすすめ

「3年日記」「5年日記」など、数年間の記録を1冊に記すことができる「連用日記」が人気を博しています。

なかでも「ほぼ日手帳」の姉妹品である「ほぼ日5年手帳」は、数少ない文庫本(A6)サイズの連用日記としてひときわ存在感を放っています。

今回は筆者が個人的に「ほぼ日5年手帳」を購入したきっかけや、実際の中身、裏抜けチェックのレビューをお届けします。

また使いたくなるほぼ日手帳の魅力

筆者が初めて買ったほぼ日手帳は、2016年のWeeksでした。
ゲーム「MOTHER2」に出てくるキャラクター・どせいさんを散りばめたカバーに一目惚れしたのです。

それまでは本文用紙が厚い手帳を好んで使っていました。
実際に使ってみると、用紙の薄さよりも書き心地のよさ、ウィークリーの見開き下部にある「日々の言葉」を読む楽しみを知りました。
所々空白はあったものの、1年間通して使うことができた手帳です。

次に使ったのは、2022年の下半期、セールで入手したほぼ日オリジナルの分冊版です。

昔のほぼ日オリジナルは個人的に赤と青の刷り色が好みでなく、敬遠していました。
現在は月ごとにカラフルに彩られており、半年間すべてのページをシールで飾りつけして日記を書いていました。

システム手帳を優先して使いたいが故に、それ以降ほぼ日手帳から遠ざかっていましたが、なぜ「ほぼ日5年手帳」を買ったのか。
理由は大きくふたつあります。

フリーアナウンサー・堤信子さんの影響を受けて

先日読んだムック本「暮らしも仕事もうまくいく 手帳&ノート術」に、フリーアナウンサーで文具通として有名な堤信子さんのインタビュー記事が載っていました。

堤さんは朝の時間、15分ほど「ほぼ日手帳カズン(A5サイズの姉妹品)」に雑記帳をつけるのだとか。

凝った飾りつけやページづくりをするのではなく、さらりとその時感じたことや残したいことを記録しているさまに憧れを抱きました。

一方で、デイリー手帳は書けなかった日の空白が気になります。
さらに1冊数千円と高価で、何年も溜まっていくと置き場もそれなりに必要です。

どうしたものかと考えていたところ、ふと頭に浮かんだのが「ほぼ日5年手帳」でした。

省スペースでこれからの日々を残せる

文庫本サイズの日記帳が5年で1冊、10年経っても2冊で済むのであれば、長編シリーズの文庫本よりもはるかに省スペースです。

1日あたり書くスペースも限られており、ページを埋めるために苦心するストレスもほとんどありません。

また、5,000円弱で5年分書けるため、1年あたり1,000円弱とコストパフォーマンスも抜群です。

さらに、筆者は来年から年齢が大台に乗ります。
これからの5年、10年を公私ともに残すなら、ほぼ日手帳がいい。
実際に使った冊数は少なくても、糸井重里さんを筆頭とした制作チームの方々のこだわり、ものとしての雰囲気が好きなのです。

ほぼ日5年手帳の中身

装丁

手帳は透き通るようなターコイズブルーの箱に収められています。
清々しい色づかいは、手帳と向き合う際背筋を正したくなります。

既に試し書きした後撮影

箱を開けると、手帳とガイドの小冊子、試し書き用の本文用紙が入っています。

箱の底にもひと工夫あり、書く意欲をかき立てられるのがにくいところ。
正体は実際に購入した時のおたのしみです。

辞書を思わせる焦げ茶のカバーは軟質PVC製。
さりげない金の箔押しが高級感を添えています。

背表紙にも5年分の西暦が整列。
重厚感を高めています。

試し書き・裏抜けチェック

試し書きした様子はこちら。
マス目に沿って書くのはかなり根気がいります。
左側2列目の書き方だと、2マスを1行として3行書けばちょうど埋まるスペースです。

近年ほぼ日手帳の本文用紙「トモエリバー」の紙質が変わり、一部のペンやインクが裏抜けするとの声が出ました。

筆者は万年筆用のインクをほとんど持っていないため、主にゲルインクや油性ボールペンといった、オーソドックスな文房具で裏抜けチェックを行いました。

試した中では、唯一PILOTの水性ペン「Vコーン」が裏抜けしました。
ほかの筆記具や、プラチナ万年筆の純正インクは裏抜けはありません。

絵を描く方が愛用するマイルドライナーや、呉竹のクリーンカラーブラッシュは重ね塗りしなければ問題ないようです。

修正テープは真っ白なものより、ややクリームがかったもののほうが馴染みます。
おすすめはPLUSの「ホワイパープチ」です。

※Amazonのリンクは参照用です。

中身

基本のページは、左側が決まった日付のことを5年分書けるようになっています。
右側はフリーページとなっており、下に日々の言葉が印刷されています。

おまけページ

その年のことを記録しておけるページ。

10のリストが見開きで8つ。
自由に内容を考えることができそうです。

わたしの好きなものを書けるページ。
通常のほぼ日手帳にも掲載されているおまけページです。
ダウンロードシティ」でもフォーマットが置いてあるため、使い始めに書き、使い終わる頃にもう一度書いて見比べるのも楽しそうです。

使い方の構想

通常の日付ページは、試し書きのように何気ない日記を3行くらい書いていくつもりです。
ルールとしては、後から読み返した時にモヤっとすること、よほどでない限り悲しいことは書かない。
後に読み返す自分のためです。

フリーページは、ただでさえ分厚いのであまり貼りものをしないようにします。
大きなニュースがあれば書く、ほかはこれから考えていくつもりです。

リスト関係は「疲れた時やることリスト」「やる気が出ることリスト」という風に、コーピングリストのようなものをまとめたいです。

この手帳はプラチナ万年筆の「#3776センチュリー(中字)」で書く予定です。
毎日最愛の万年筆で書ける幸せ、想像するだけで胸が弾みます。

おわりに

今回は「ほぼ日5年手帳」についてお届けしました。

連用日記は各メーカーから出ており、一概に今回紹介した品ばかりがよいとは限りません。
もっと大きく書きたい、5年も続けられるか自信がない方もいると思います。

ですが、これからの日々を長期的に残したいのであれば、1年分の手帳を買うよりお得で手軽であることは間違いありません。

何気ない毎日でも、感じたことを書き連ねていくごとに、いとおしい日々となる。
そう信じて、まっさらなページにペン先を滑らせる日を心待ちにしたいです。


今後も手帳や文房具を楽しむための記事をお伝えしていきます。

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