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文学フリマって何すればいいの?

前回のまとめ

自己紹介をしました。
長編ファンタジーの改稿を終えました。
文学フリマ東京40への出店を決めました。

文学フリマへの参加経験

2022年だったかな、コロナ禍明けのころに初めて文学フリマ東京に行きました。
同人即売会といえばコミケに一回か二回見に行ったことがあるくらい(友人がコスプレしたりブース出したりしてたんで、手伝いと冷やかし兼ねて)。
一時創作、それも漫画やイラストではなく本メイン、というのは行ったことがなく、緊張しながら一人で東京流通センターに向かったことを思い出します。
光と音にやや過敏反応があるので、サングラスとヘッドフォンしてったけど、それでも会場の明るさと騒がしさに皆さんの熱気を感じました。
いつか自分も出すのかな? 出せたらいいな。そんな事を思っていました。
あれから2年、ついに出店することを決めました。

文学フリマって何すればいいんだろう

ところで私は出店について何も知りません。
原稿はある。
印刷と製本も、ちょっとやったことあるからなんとなくは分かる。
だから本は作れるし、まあそれを持ってって値段決めて、売ればいいんですけども……。
そんなこと言ったって売れるわけないですよね。
入場者数は1万を超えるらしいんですよ。
商業作家さんも多くいらっしゃるし、アマチュアだってベテランの方がめちゃくちゃいるのに、知名度ゼロの本なんか誰も目に留めないでしょう。
まあ売ることが目的じゃないので(自分の本を上製本にして読みたいんじゃー)いいんですけど、せっかく出すならそれなりの意義が欲しいですよね。

そもそも、文学フリマってなんなんでしょうか。

私は情報収集と称して色んな文章を読むのが大好きなので、まずはもちろん公式サイト、Twitterやnoteを始めとするたくさんのブログ、記事を読み漁りました。
色んな人がいるもんですね。大変勉強になりました。

文学フリマとは

文学フリマは、日本の各都市で行われている「文学」の同人誌即売会です。
(文学の定義は人それぞれです)
文学フリマ東京は年に二回開催で、一番規模も大きい会場かと思います。
私が行った東京流通センターから会場を変え、39回からついに東京ビッグサイトの2ホールを借りて行われ、入場料もかからなかったのが1000円かかるようになるとか。
賛否両論のようですが、その辺は私もまだ良く分からないので言及できることはありません。

何を用意するか

会場によるようですし、毎回レギュレーションは変わるので、今のところ……なんですが。
長机の半分を1ブースとして借りることになるようですね。大体90cm×45cmというサイズになろうかと思います(シミュレーションしてブース作る練習してったけど思ったより狭かったなんて話も聞きました)。
この1ブースにつき、6500円の出店料がかかる(多分)、それには2名分の入場料と椅子1つが含まれる(多分)。
椅子は追加もできる(1つ800円)。
<必要な物>6500円(椅子+1で800円)

この机の上に本を並べて売るわけですね。
寝てたら見えないから平積みは良くなさそう。
<必要な物>台とか、本を斜めに置けるもの。

販売は現金でやり取り。PayPayとかもできたら楽そうだけど、現金なんですね。なるほど。
<必要な物>おつりの小銭、ケース、キャッシュトレイ、売り上げがメモれる紙とペン。

各ブースにはE列5番とか、か-21とか、そんな感じの番号が割り振られるのでそれを掲示する必要あり。
また歩いている人の目を引く掲示物も効果あり。
<必要な物>ポスター、POP、値札

売り物の本の他にも、色々置いている人がいるようです。
ネームカード:
SNSやサイトURLなどを記した、いわゆる名刺。
フリーペーパー:
古のオタクには懐かしいやつですね。近況とか売り物についての情報を記した二つ折りなどの紙。
無配本:
無料配布本の略。お試しで読んでみてね、というサービス的な薄い冊子やコピー本で、好きなテイストだったら改めて売り物の本を買ってくださいという広告宣伝用のもの。
見本:
売り物の本を立ち読みできるように、見本として置く。会場全体でも見本誌をまとめてある場所があるようで、そちらへの提出も先にしておくと良いようですが、ブースにもあれば立ち寄った人がぱらぱらとめくって、これなら買おうかな、となるかも。

飾りたい気持ちもあります。
<必要な物>机に敷く布、台やそこらに置く小物など。

本について

肝心の売り物ですが、私の場合、メインは長編ファンタジーです。
どうしても上製本にしたいので、これはまあ売れないだろうという想定でいます。
表紙絵は友人のtanuが描いてくれるそうなので、昔からの夢が叶うかもしれない。楽しみだね!

それだけじゃなんなので、同じ世界での短編をまとめた短編集を2冊ほど作って持って行こうと思っています。こちらは文庫本サイズ。読みやすいと思うので。
表紙は未定です。絵は描けないけど、自分で枠くらい作りますかね。
あともう一つ、長編の導入部だけを文庫サイズで作って、お試し本として持って行こうかな? とも考えています。これまた表紙は未定。

印刷、製本は今のところイシダ印刷さんにお願いする予定です。

安くて、親切で、無線綴じで800ページまで作ってくれるのです。てかほんとに親切。以前、同人誌の2刷りを作ったときの電話対応が良かったのが一番のポイント。
二番目のポイントはマジで安いとこ。びっくりする。

部数と値段

部数は、「一冊も売れなくても心が折れない数にしておけ」というのが一番しっくりきました。
10冊刷って5000円かかったとして、一冊も売れなくても可愛い自作を10冊家に持って帰ってルンルンしてればいいので、全然痛くありません。
でももし100冊刷って5万かかって一冊も売れなかったら、どんなに可愛い自作でもさすがにルンルンできないかも。
そういうことです。
どれだけ売れるかな♪ ではなく、本の残数は場所を取るということと、お金がかかるということを考えて、痛手にならない部数を刷りましょう。

お値段についてですが、長編の上製本は明らかに売れないだろって値段になる予定なのでおいといて。
文庫の方はせめてお求めやすく……600~700円くらいでしょうか。
1000円超えると売れなさそうなんですが、安すぎても駄目なんですよね。
公式さんでも、「自信がなくても安い値段をつけちゃいけない」という言葉を見かけました。なるほど。
安い値段の物はそれなりの扱いをされるし、自分も自信が持てないから売れないし、いいことありません。
調べたところ、もちろん人によって、また作品によってピンキリなんですが、300円以下というのは良くないかも。200円以下の人はその後出店してないというデータもあるようです(公式の説明にありました)。
とすると、500~800円くらいが相場なのかなって感じがしました。
もちろん、フルカラーの写真集で2500円とかそういうのもあるようですし、商業の方なんかだとまた違ったり、色々あるんでしょうね。
素人なのでその辺はまだよく分かりません。
文学フリマ東京39にて視察してきたいと思っています。

儲けたい、赤字を出したくない、という人も多いようですが、私はこれが趣味なので、趣味にお金をつぎ込むのは別に嫌じゃないです。楽しければ全然お金使う。なので損したとか思わないんですけど、人によって価値観はそれぞれですね。

次回予告


次回は「販売戦略」について、私がしたことを書く予定です。多分。

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神崎 旭@文学フリマ出店する人
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