#1947 振り返りで授業改善について書かせる
授業終末に子どもに書かせる振り返りの視点は、「学習内容」と「学習方法」の両方がよいとされる。
前者は、「何を学んだのか」という自己評価である。
後者は、「自分の学び方はどうだったか」という自己評価である。
しかし、ここにもう一つ付け足したい視点がある。
それは「授業改善」の視点である。
つまり、「先生の授業デザインはどうだったか」という評価である。
「もう少し最初の説明を丁寧にしてほしかった」
「学び合いの時間が少なかった」
「資料がわかりづらかった」など。
このような「教師に向けた評価」を重視したいのである。
教師がデザインする「授業の在り方」に絶対的なものは存在しない。
「授業の在り方」というものは、授業者である教師だけが考えるべきではない。
その影響を受ける「子どもたち」にだって、評価し、助言する権利はあるのだ。
だからこそ、子どもたちにも「授業の在り方」を評価させることが必要となる。
「授業改善のための振り返り」を書かせるのだ。
そして、教師はその振り返りを真摯に受け止め、授業改善につなげていく。
このような教師と子どもたち双方のやり取りにより、授業の質を高めていくべきなのである。