#1922 退屈な道徳授業にさよなら
今回は、久々の読書記録を書く。
参考書籍は、佐藤幸司氏の『退屈な道徳にさよなら 道徳授業がおもしろくなる技術』である。
・場面絵の導入での活用方法
①最後に困ってしまうタイプ
→最初のプラスの場面と最後のマイナスの場面の比較
→読みの視点「どうして悲しくなったのだろう?」
②最後は望ましい行動をするタイプ
→悩んでいる場面の提示
→読みの視点「何を悩んでいるんだろう?」
・アドバイス発問「あなたなら、~にどんな言葉をかけてあげる?」
→理由も聞く(これまでの経験が出てくる)
・逆アドバイス発問「今日の道徳で、~からどんなことを教えてもらった?」
・導入のタイプ
①価値への導入→結末が想像できるため、学習意欲を削いでしまう
②資料(教材)への導入→学習意欲が喚起される
・発問のタイプ
①気持ちを問う発問→相手の気持ちを察する練習になるが、授業を停滞させる
②行為を問う発問→気持ちを間接的に考えることができる
※「どうして~したのだろう?」「この後、どんなことができるだろう?」
・俯瞰的発問:ストーリー全体を見て、多面的・多角的に考えるための発問
①ハッピーエンド→「このお話で、笑顔になった人は誰?」
「心が温かくなった人は?」「幸せな気持ちになった人は?」
※理由を問う→落としどころにつながる
②バッドエンド→「このお話で悲しい気持ちになった人は誰?」
「つらい思いをした人は?」「困ってしまった人は?」
※事の重大さを教えることで、生徒指導でも使うことができる
・「教材と離れて自己を見つめる」のではなく、教材と自分とを「経験」で結び付ける
・ジレンマ状況で行き詰ったときは、「幸せな結末」に続く道を考えさせる
・偉人やアスリートの教材→「これなら自分にもできそうだと思うことは?」
・悪い子やダメな子が登場する教材→長所さがし
・基本は資料(教材)の中の「矛盾」を見つけて、それを発問すればよい
・話し合う必要のない絶対的価値のある教材→「一番心に残ったところはどこ?」
・教科書+オリジナル教材
①導入は教科書+メインはオリジナル教材
②最初にオリジナル教材+終末に教科書
・所見の型
①教材名orテーマ(内容項目)
②道徳的諸価値の理解or学習活動
③多面的・多角的に考えたことor自己を見つめて考えたこと
以上が、書籍からの学びである。
今後の道徳授業づくりに生かしていきたい。