#1626 学級目標と振り返りと協働的な学び
「協働的な学び」を実現するためには、それに耐え得る「学級の風土」が必要だ。
学級が「安全基地」となり、「心理的安全性」が保障されていれば、子ども同士の「協働的な学び」は自然に発生するし、その質も向上する。
そのような「学級の風土」を醸成していくために必要なのが「学級目標」の設定である。
それも「協働的な学び」を実現するための「学級目標」である。
つまり、学級目標の中に「学び合い」「助け合い」「高め合い」などの要素が盛り込まれていることが重要となる。
このような「協働」の要素が含まれる学級目標を設定する。
そして、その学級目標の実現に向けて、定期的に「振り返り」をしていくことが必要だ。
学級目標を「絵に描いた餅」にしない。
「学級目標の設定」と「振り返り」をセットにするのだ。
具体的には、学級目標実現のために、子どもたち一人ひとりに「自己目標」を設定してもらう。
そして、一週間単位で、自己目標に対する自己評価を行ってもらう。
その際、新しい自己目標を考え、更新していくことを奨励する。
これを繰り返していくことで、子どもたち全員が自己目標に近づき、学級目標にも近づくようにさせる。
これにより、「協働的な学び」に耐え得る、「協働的な学び」を土台から支える学級に育っていく。
すると、自然発生的にゆるやかな協働が生まれ、その協働の質も向上する。
ひいては、学び合いが活性化し、子どもたちの学力も向上していくのである。
ぜひとも、「協働的な学び」を後押しするための学級目標を設定し、振り返りを重視していくようにしたい。