#138 知識構成型ジグソー法
今回は東京大学が提唱する「知識構成型ジグソー法」という指導方法を紹介したい。
流れは以下の通りである。
①教師からの問いについて、一人で答えを出す。
②部品(資料)を小グループに分かれて担当し、理解する。(エキスパート活動)
③異なる部品を担当したメンバーが集まり、内容を交換・統合してよりよい答えをつくり上げる。(ジグソー活動)
④各グループの答えを教室全体で共有・比較吟味する。(クロストーク活動)
⑤最後にもう一度、問いに対する答えを納得いくまで一人で出す。
普通の「ジグソー学習」との違いは、個人で考える活動を授業のはじめと終わりに設定していることである。
その中で、「エキスパート活動」「ジグソー活動」「クロストーク活動」を取り入れ、問いに対する「自己の考えの変容」を見ることができる。
その際、ポイントになるのは「問いの設定」と「部品の選定」である。
まず、子どもが解いてみたくなる「魅力な問い」を設定する必要がある。
授業の是非は、ここで決まると言っても過言ではない。
そして、各担当に与える種類の異なる「部品」の選定も重要である。
各部品が似通らないよう、かつ授業のねらいの1ピースとなるよう、教師が意図的に選定する必要がある。
この指導法は「建設的相互作用」「社会的構成主義」の考え方を応用している。
どんな学年、どんな実態の子どもにも通用する。
ぜひ活用していきたい。
では。