#629 精神論が全てを包括する
理想の教師は「高次元の精神論を語る上司」である。
ダメな教師は「細かいことをネチネチ指導する上司」である。
細かいポイントを指摘し、いちいち指示したり、命令したりする上司は、部下から嫌われる。
学校でも同じである。
子どもに細かい指示や命令をする教師は嫌われる。
そして、たいていの場合、学級集団はうまく機能しない。
枝葉のところを言われても、心に響かないのである。
部活で、あれこれ技術を指導する監督も同じである。
それでは子どもは縛られてしまい、主体性を発揮することはできない。
上司は、枝葉の話ではなく、もっと高次元な話をすべきである。
本質・理念・目的・方針のような、全てを包括する概念を語るべきである。
「なぜそれをするのか」
「なぜ協同しなければならないのか」
「ミッションは何なのか」
「本質は何なのか」
これらを一貫して語れる上司が求められる。
まさに「精神論」である。
「精神論じゃ何も解決できない」と言われるが、精神論は万能である。
どんな文脈、どんな場面でも活用できるのだ。
まさに包括的な概念なのである。
このように、本質・理念・目的・方針のような、より高次元な話を上司がすることで、その集団の進むべき方向性が見えてくる。
その方向性の目的地は近くからは見えず、遠いのだが、それでいいのだ。
遠くのゴールを設定するのである。
方向性・ゴールが定まったのなら、あとは部下の主体性に任せる。
自由を与えるのである。
このような上司が、理想なのである。
上司が、より高次元な精神論を一貫性をもって語れるかどうかによって、その集団の質が決まる。
精神論は全てを包括するので、万能なのである。
ぜひ、細かい指示・命令ではなく、本質的な精神論を語ることのできる教師になりたい。
では。