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#1441 学級経営におけるフィードバック~称賛とフィードバックの区別~

「フィードバック」は授業における重要な要素である。

目指すべき目標と、子どもの現在地との隔たりを把握し、それを埋めるための情報を提供する。

このような授業におけるフィードバックにより、子どもは学習改善をし、目標により近づくことができる。

しかし、フィードバックは学級経営においても有効である。

フィードバックは「目標と子どもの現在地との隔たりを埋めるための情報」である。

そのため学級経営においても、そこに「目標」が存在すれば、フィードバックは機能を果たすのだ。

学級経営における目標は、2つの形が想定される。

1つはクラス全体で向かうべき「学級目標」。

もう1つは、個人が向かうべき「個人目標」である。

このような目標が存在するのであれば、その目標と子どもの現在地との隔たりを把握し、それを埋めるための情報を伝えることができる。

これが、「学級経営におけるフィードバック」となる。

なので、フィードバックは授業内だけでなく、学級経営においても機能するのである。

ここで気をつけなければいけないことは、フィードバックと称賛を区別することである。

学級経営では、称賛つまり「ほめること」が重視される。

しかし、子どもを称賛する場合、そこには曖昧な言葉が使われる。

「すごいね」「成長しているね」「やったね」「さすが」など。

このような称賛は、フィードバックではない。

なので、フィードバックとは区別して使用することが必要となる。

称賛は、人間関係を築いたり、信頼関係を結んだりするために行うべきものだ。

しかし、子どもを学級目標や個人目標に近づけたいのであれば、称賛ではなく、フィードバックをすべきである。

「あなたの~という姿勢が、学級目標に近づいているよ」
「もっと~すると、個人目標に近づくよ」
などのフィードバックが求められる。

ぜひとも、称賛とフィードバックを区別し、「学級経営におけるフィードバック」を機能させていきたい。

では。

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