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#298 聞き手有利市場

巷には「話し方」に関する情報や書籍が溢れている。

それだけ人は「話し方」に苦労し、磨きたいと思っているのだろう。

しかし話し方よりも重要なのは、「聞き方」なのである。

そもそも聞き手がいないと、話し手は話をすることができない。

また聞き手が反応しなかったり、聞いているそぶりをしなかったり、質問を投げ返さなかったりしたら、話し手は話をやめるだろう。

それだけコミュニケーションの場では、聞き手が優先権をもっていると言える。

だから人は、「聞き方」を磨かなければならないのだ。

相手の話に適切に反応し、うなづき、称賛し、共感し、質問をしていくことが必要だ。

その繰り返しでコミュニケーションが成立する。

人は本来、自分の感情や思いを話したい生き物である。

いわば「話したい欲求」をもっている。

その欲求に応えるのは、それを受け止める聞き手が必要不可欠だ。

ただでさえ、昨今、孤独や悲しみをかかえている人が多い。

人と思いっきり話したいという人は大勢いるだろう。

今は話し手有利ではなく、聞き手有利市場なのである。

だから「聞き方」を磨いていかなければならない。

私も聞き方で苦労している人間だ。

これからも理想的な聞き方を目指し、努力していきたい。

では。

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