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y_kayon
#152 全員参加の授業
「指導困難校」シリーズ。
授業中の子どもの様子を見ていると、男子が活発に手を挙げている。
女子も書いたり、考えたりはしてはいるが、手を挙げない。
そして教師は、当然のように男子を指名する。
次も男子が指名され、発言する。
男子の意見により、授業が進められる。
そんな傾向が見えてきた。
私は思った。
「1学期からこんな様子だったんだな。」
「そりゃあ、こうなるわ。」
女子は手を挙げることを諦めている。
どうせ男子が指名され、それで授業は成立するのだから。
そんなことが4月から続けば、そんな状態になるだろう。
何が悪いのか。
教師の授業の進め方である。
一部の「発言力の強い子ども」が活躍する授業にしているからである。
挙手指名を続けているからである。
それでは「全員参加」しているとは言えない。
教師は「全員参加」を授業で保障しなければならない。
無気力な子どもを育ててはいけない。
それではどうするか?
「わかった人?」という発問をしない。
「わかる人?」と聞かない。
「できた人?」と確認しない。
まずは個人思考をさせる。
それが基本である。
その後に、ペアで意見交換をさせる。
そこで発言を全員にさせることで、「全員参加」を実現する。
その後は、挙手指名ではなく、列指名などのランダム指名をする。
一部の子どもだけが発言する授業を脱却することができる。
個人→ペア→列指名が授業の基本単位である。
そこから発展して、グループ活動や全体討論などが派生していく。
その意識を教師が持たなければならない。
4月から継続していかなければならない。
教師は授業で、子どもたちの「全員参加」を保障するべきである。
私が授業実践を行うときは、「全員参加」を常に意識したい。
では。