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#1512 ルーブリックを軸にした自己調整学習
自己調整学習は、「予見(計画)」「遂行(実行)」「省察(評価)」の3つのサイクルで回っていく。
このような自己調整学習が駆動していくためには、「目標」つまり「評価基準」を設定する必要がある。
これが道標となり、自己調整を進めていくことができるのだ。
そのためには、単元の最終ゴールである「パフォーマンス課題」における「ルーブリック」を意識させることが必要だ。
※または、パフォーマンス課題ほどではなくても、それぞれの学習活動の「ルーブリック」を意識させることでも可。
このルーブリックを教師が子どもに示したり、子どもと共に作成したりしていく。
このルーブリックが「目標」「評価基準」となり、自己調整学習の「予見(計画)段階」に活用していくことができるのだ。
その後は、ルーブリックを意識しながら、学習活動を「遂行(実行)」していく。
さらに学習後には、「省察(評価)」段階として、子ども同士によるルーブリックをもとにした「相互評価」を行う。
この「相互評価」を手がかりとして、最終的に子ども自身がルーブリックをもとに「自己評価」をする。
これにより、自己調整学習の「予見(計画)」「遂行(実行)」「省察(評価)」のサイクルが回っていくのだ。
単純に「予見(計画)」「遂行(実行)」「省察(評価)」の3つの段階を設定するだけでは、自己調整学習は駆動していかない。
ルーブリックという「目標」「評価基準」があることで、それをもとに「予見(計画)」「遂行(実行)」「省察(評価)」をしていくことができるのだ。
そして、「省察(評価)」段階では、「相互評価」「自己評価」を重視し、評価活動に子どもたちにも参加してもらうことが重要なのである。
さらに、長期的なパフォーマンス課題や学習活動に対する子どもの振り返りは、「主体的に学習に取り組む態度」の評価材料にすることもできる。
子どもの振り返りを確認し、「ねばり強さの側面」と「自己調整の側面」を見取るようにする。
このようにして、子どもの主体性を形成的かつ総括的に評価していく。
ぜひ上記のことを忘れずに、自己調整学習をデザインしていきたい。
では。