#1786 道徳科における初発の感想
よく国語科の「読むこと」の学習(おもに物語教材)では、「初発の感想」を子どもに書かせることが多い。
その「初発の感想」から「問い」に発展させ、全体での話し合い活動につなげていく実践が一般的だろう。
これを道徳科の実践でも応用するようにしていきたい。
道徳科ではおもに「読み物教材」を使う。
その読み物教材の範読の後、子どもたちは何らかの「感想」を持っているはずである。
ここで教師が「発問」をするのではなく、「初発の感想」を書かせるのである。
その際に、「視点」も提示するようにしたい。
「すごいと思ったこと」「不思議に思ったこと」「おかしいと思ったこと」「感動したこと」など。
このような視点を与え、「初発の感想」を書かせる。
すると、多種多様な子どもたちの感想が集約できる。
ICTを使えば、それらを学級全体で共有することもできるだろう。
その感想の中から、気になる感想をピックアップして全体で話し合いをしても面白い。
感想同士の交流の中から、「問い」に昇華させても面白いだろう。
このようにして、道徳科でも「初発の感想」を活用し、授業に生かしていくのだ。
これにより、「教師発の発問型授業」から、「子ども発の探究型授業」にしていくことができる。
ぜひとも、道徳科でも「初発の感想」を書かせ、探究的な授業をつくっていきたい。