![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/79064621/rectangle_large_type_2_0234f401744f6d7e1abbe08da87b065e.jpg?width=1200)
映画 教育と愛国 1
5月15日(日)、映画「教育と愛国」(監督:斉加尚代)を観てきました。
1. 違和感しかない教科書
冒頭、道徳の教科書が登場します。正しいあいさつ(「おはようございます。」とお辞儀の順番)を問う3択問題です。教科書には正解が書かれていますが、正直どれでもいいと思います。むしろ正解1択にするのは、思想や言論を統制する方向に行くのではと、恐ろさすら感じました。
もっと酷いのが歴史教科書です。教科書検定のシーンが出てきますが、教育の事を知らない私が見ても、政府による圧力が幾重にも重なっている事が感じ取れました。結果、戦争加害国としての記述(従軍慰安婦問題やアジア侵略等)が大幅に削除された教科書が増えてしまっています。でも、それで本当にいいのでしょうか?
2. 日本軍に殺された沖縄
日本が戦争加害国だった歴史を思い知らされる現場の一つが、沖縄だと思います。映画でも渡嘉敷島の戦跡を訪れた高校生に、ガイドの男性が説明するシーンが出てきます。
実は、私も高2の時に「研究旅行」(=修学旅行)で沖縄を訪れています。(これは正規の学校行事です。)当時、南部戦跡跡等を平和ガイドの方の説明を聴きながら周りましたが、沖縄住民が日本軍の犠牲になった歴史に自ずと向き合う事になりました。「集団自決」が沖縄のガマ(防空壕)で起きていましたが、住民に手榴弾を配り「自決」を煽ったのは日本軍でした。この事は教科書にきちんと記載して、伝えないといけない事だと思うのです。
*余談ですが、大学生の時に、オーストラリア・ケアンズで、ホームステイ先のホストファミリーの方から「オーストラリアも日本軍の犠牲になっていた」事を教えられました。アジア諸国に日本が侵略していた事は知っていましたが、それでも自分の不勉強を海外で思い知らされたのです。戦争の歴史をあまりに知らないと、国際社会で本当に恥をかくと正直思いました。
奇しくも映画を観に行った5月15日は、沖縄の日本「返還」50周年の日でした。ただ、長年日本やアメリカ等大国の犠牲にされ続けた沖縄の方にとっては、「返還」という美談で片づけるな!!💢という葛藤の方が大きいのではないでしょうか。
まだまだ思う事、書きたい事が沢山ありますが、長くなるため後日続編を書きます。