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のんびり徒然記 その1
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こんにちは。
創作系寺嫁*ゆか と申します。
この「のんびり徒然記」シリーズでは、その名の通り、私が普段ぼんやりと考えていることや、それをともみさんに話してみたことなどを、書き綴っていこうと思います。
つれづれなるままに 日暮し 硯に向かいて 心にうつりゆくよしなしごとを……とはよく言ったもので、ついつい何をしていてもあれこれとものを考えてしまう人は、案外いるものです。
考えない人もいるそうですので、人間の個体差は大きいのだなと思います。
考える人からすると、普段お皿を洗っていても、お風呂に入っていても何かを考えているものですから、
ぼーっとしているだけで何も考えないでいられる人がいると知った時には、
「えっ? どういうこと?」と驚いたものですが、
反対に、何も考えないでいられる人から見ると、
「えっ? どういうこと?」と驚かれるんですよね。
世の中にはさまざまな人がいるものです。
さて、先日、「今日の仏教語」シリーズの第一弾として、「挨拶」について書かせていただきました。
今日は、挨拶について考えたときに、あれやこれやと脳内に浮き上がって来たよしなしごとを書いていこうと思います。
皆さんは、どのようなときに挨拶をするでしょうか。
まあ、人と会ったときでしょうね。
朝、出勤して、仕事場の人に会ったとき。
学校へ行って、クラスメイトと会ったとき。
教室へ入るときや、武道をしている方なら道場に入る時なども挨拶をすると思います。
反対に、挨拶をしない人や、挨拶をしてもあんまり反応してくれない人がいると、
「ああ、この人は挨拶もできないんだ」
と思うことでしょう。
大変よく分かります。私も、面と向かってきちんと挨拶したのに返してくれなかったときは、とても傷つきました。
何か、嫌なことをしてしまったかしら?
無視されるようなことをしたかしら?
なんて、悩んだものです。
ですが、よくよく思い返してみると、元気で明るい挨拶ができるようになったのは、最近のことのような気がします。
今でこそ、お寺のお嫁さんとして、地域の方に会ったときには、笑顔で挨拶ができますが、それは、周りの方々が受け入れてくださっていると分かっているからです。
むしろ、お勤めをしていたときや、学生時代にアルバイトをしていた時には、真剣にお仕事をされている方のご迷惑になりはしないか、びくびくしながら挨拶をしていたものでした。
だからこそ、相手の方から挨拶をされると安心するのですが、それがまあ、しーんと静まり返った中から、急に現れて……とかだと、もうびっくりが先に立って、言葉を出すので精いっぱい、笑顔で挨拶なんてとんでもない!
みたいなこともよくありました。
なぜ、このようなことが起こるかと言いますと、一言で言って自信がないんですね。
自己肯定感というものがないんです。
たかが挨拶ひとつで場を乱すわけがないのに、大きな声を出してうるさいと怒られたらどうしよう?と思ってしまうんです。
声をかけたことを嫌がられてしまったら?
たかが挨拶なんですから、しなくても業務に差し支えはありません。お店の「いらっしゃいませー!」なら「言いなさい」と教えられるので自信をもって言えますが、朝の「おはよう」はその場の最適解がないのです。
こういう場合は声を掛けちゃダメ、ここでは小さな声で、なんて、マニュアルがあればもう少しましになるんでしょうけど、たかが「おはよう」にまで決まりを作る仕事場もなんか嫌ですよね(笑)
おそらくですが、挨拶が出来ない人の半分くらいは、私のような自己肯定感がない人なのではないでしょうか。
とくに、家庭や学校などで、「話しかけることを嫌がられた経験がある」方は、その傾向が強いと思います。
そんな環境では、声掛けひとつが「清水の舞台から飛び降りる」ような覚悟ですもの。
たかが挨拶に、そんな覚悟を決めなければならなかった過去があったからこそ、挨拶が迷惑なんじゃないかと思ってしまう人間が出来上がってしまうのだと思います。
え? 私?
今は平気ですよ!
たかが挨拶なんです。それを嫌がるなら、嫌がる方が悪い!!
と、思えるようになってからは、自信をもって挨拶ができるようになりました。
なので、もし、あなたの周りに、挨拶の声が小さい人や、挨拶をするのに戸惑っている人がいたら、お手本のような挨拶をしてみてあげてください。
小心者で、挨拶ひとつすら「迷惑じゃないかしら?」なんて思っている昔の私のような人の心が、きっと救われることと思います。
そして、可能なら、「たかが挨拶ひとつ、嫌がられたら、嫌がる方に問題があるから、あなたは悪くない!」と教えてあげてほしいです。
あ、しない人の中には、本当に性格悪いだけの人もいますから、そういう場合は、挨拶しない人が悪い!でいいと思いますよ(笑)
そんな人放っておいて、あなたの人生を謳歌しましょう!
以上、挨拶について、つれづれ考えてみたことでした。