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アート独り言。(VRと彫刻)

2017年。現代美術家、鈴木一太郎さんの取材で瀬戸を訪れた時の話。

鈴木氏は、2016年に美術館でVRアプリを滞在制作-されていた。ミケランジェロの彫刻に見つめられながら、VRの機械をふわふわ操作している姿が印象的だった。

後に、各務原市の図書館で個展「dis⇔play」を開かれると聞き、VRを触りたくて駆けつけた。VRは長蛇の列。
時間がなかったため、VRは諦め、ドット絵の彫刻や映像作品を鑑賞。

その後、瀬戸での撮影の仕事が入る。鈴木氏の取材だった。

瀬戸のコワーキングスペース「スタジオタネリ」には小さなカフェとアトリエがあった。アーティストがリノベーションしながら生活している。
そこに鈴木氏がいた。

さっそく展示してある彫刻を鑑賞。


「見る人を混乱させる。これは犬に見えます。でもただの木なんです・・・」

哲学的に話す姿はとても20代とは思えない貫禄。彫刻をとことん突き詰めても自分の表現が見つからなかった。

幼少期に買ってもらえなかったゲーム。そしてようやくゲット出来たゲームへの執着。

自分の好きな「ゲーム」から手掛かりを探し出し、今の手法にたどり着いた。原点回帰。

存在とは何なのか。触れるものなのか。見えるものなのか。そこにいなくても、見えなくても存在を感じることが出来る。それを自分なりのアートとして表現していた。

立体的な物事をピクセルアートやVRで表現することでバーチャルがよりリアルに近づけるのではないか?という思いでVRの研究もされていた。

そうえいば、有名な彫刻の裏側って見たことない。教科書でしか見たことないから。ダビデ像のおしりとは。VRなら叶ってしまうではないか。

取材後、スタジオを散策。不思議な研究所のようだった。

トイレのレバーは動物のツノだった。

撮影後、散策。
瀬戸は日常に陶器があふれていた。

オンラインで取材が済む時代でもわざわざ足を運ぶことの意味を改めて考える。

↓2016年のTED。非常に面白い。

「哲学や思想、善悪を表現しているのが現代美術。自分の好きなことを表現したらアートになる。」

http://www.tedxanjo.com/speaker/ichitarosuzuki/

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