ときどき考えること ④
昨日、先週返ってきた中学校の英語の定期テストの模範解答を見て、思わず
「はぁ?」
と、声を出してしまった。
Is the bakery popular?
という文章の訳に
「そのパン屋さんは有名ですか?」
人気(有名でもOK)
と、書かれていた。
OKなのか?、ええんか?、ええんか?
最近、高校生でもpopularを「有名な」と訳す生徒が少なくない。
その度、「有名な」と「人気がある」は意味が違う!と伝える。
その2回に1回くらいの割合で、生徒に(中学生・高校生に)「一緒やん!」とか「そんな細かいこと言わんと」というような反応をされる。
ーいやいや、今の総理大臣(実際には名前で言うけれど)、有名やけど、人気ないやん!
と、説明をする。そういうと
「あ、言われてみれば・・・」という反応を、生徒たちはするけれど・・・
感覚で言葉をとらえる傾向があり、
子どもたちに外国語を学ぶ壁になっていると思うことが増えている。
既に、私が寺子屋を始めてから25年、今回の解答を作った英語の先生は新卒ぐらいの人だという。
寺子屋の方が年上・・・というような状況であれば、先生自体が「感覚」で、言葉の認識が甘いのかもしれないと思う。
昨日、不安になって調べてみた。
民間に普及しているーというのは、大衆的という意味だと思うのだけれど、ここから来ているのかなぁ・・・「有名な」といっしょくたにされるのは・・・
ちなみに・・・
goo辞書によると、有名の意味は「世間に広く名が知られていること」で、人気は「人々の気受け、世間一般の評判」。ちなみに「評判」を引いてみると「世間の関心の的になること。名高いこと」というのが出てくる・・・。
そして、online ethymology dictionaryによると・・・
famousもpopularも昔は「よく知られている」という意味を共通に持っているようだけれど・・・famousは悪名高いも以前は意味に含まれていたそう・・・。一方、popularは人(people)を起源にもち大衆的という意味で、famousは「話す」というラテン語から来ているそうだ。
この先生が、こういう語源を知ってか知らずかわからないけれど、
特に、言語を教える人は、言葉の捉え方、もう少し丁寧にしてほしいと思うことが多い。
自分たちが聞くJポップやKポップを有名で名高いと思われるのも、ちょっと違うと思うし・・・笑