MIU404
未成年を笠に着て、好き放題している少年も救うべきなのかと部下に尋ねられた隊長が言ったセリフ。
2020年の放送のときに見たときも感動したけれど、年始にTverで改めて見直しながら「本当に、それ」、それを多くの人にわかってほしいと思った。毎年、毎日多くの子どもたちと接していると、心からそう思う。
中学生のとき、人にけがをさせて、保護観察を受けていた少年が、今は立派な青年になっている。友人とスクーターを無免許で運転していたときに、前を走っていた友人が出来心でひったくりをして一緒に捕まり、鑑別所に行くことになった少年も、今は社会人として自立している。
寺子屋の卒業生たちにもいろいろな生徒がいる。
その前提で、
社会全体でそういう子どもたちをどれだけ救い上げられるかが、5年後、10年後の治安を左右し、また、社会に有益な人材を確保できるかも、そこに掛かっていると私も思う。
他人に厳しい人が多いな、と思うことが多い昨今。
子どもたちにも厳しい人が多い。
でも、子どもたちが何か悪いことをするとき、それは、それが悪いということを知らない、または、知っていてもせざるを得ない、または知っていても、一緒に悪いことをする人たちの方が、彼らの普段の生活の中で、誰よりも自分を受け入れてくれて、その人たちの中が、自分の唯一の居場所だと考えている場合も多い。
犯罪ではないにしても、
今、ときどき、「え?」「ん?」「はっ?」というようなことを中学生、高校生、大学生が言ったりしたりしてくることがある。
そして、指摘すると
ー知らなかった。
ー学校では許される。
ー言われたことがない。
と、言われる。
してしまったことを責めるだけではなく、きちんと反省して、学んで次につなげるように、問題が小さいうちに日ごろから伝え、直し、救いあげるように心がけたいと改めて思っている。