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寺子屋の取り組み  2024

寺子屋かめいは、今年3月に25年目に突入する。

開校したとき、   

1.学校での学習を補う
1.学校ではできないことを助ける
1.子どもたちと外の世界のつながりをつくる
1.学校の成績を上げるだけではなく、「英語力」と「考える力」を養う
1.友情と向上心を培う         存在になること 

寺子屋の目標

という目標を立てた。

しかし、23年と10か月後の今、

学校ではできないこと・・・というか、学校でできていないことが年々増えていると感じている。

昨日

ー証明って普通の人はしなくてよくない?

と、「証明問題」が嫌いな中学3年生が言いだした。

「いやいや、義務教育で習うことは、普通の人ができていてほしいことだと思うけど、、、」

と、私がいうと

ーでも、だったらさ、普通にできるように学校でもちゃんと教えてくれやなあかんと思うわ。

と、彼。

・・・・「う・・・ん・・・それは、そうかもね。」

このところ、学校の課題を見ても、テストを見ても、なんだか成績のため、点数のため、受験のために作られた問題が多くて・・・学びの基礎を築く時期に、点数、成績、受験を意識させすぎていて、やるせないと感じることが増えている。だから、

彼の指摘は、ある意味正しい。

証明問題も、( )抜きの空欄補充問題の場合が多く、自分で最初から証明する順序を学び、思考力と表現力を育てる形にはなっていない。

そして、高校に行って突然、本物の証明問題に遭遇して、戸惑う生徒もいるー。

それが、小学校での学習内容を考えれば、中学生になってしまうと仕方ない部分もあり、先生たちの苦労もわからなくはないと、思うことがないわけではない。

でも、

義務教育で身に着けるものは「学ぶ姿勢」「学び方」「考え方」「伝え方」ー思考力、表現力、創造力の基礎ーだ。その欠如は「仕方がない」では済まされないほど、子どもたちの将来に影響する。

今、テストに出ないからと言って、分からなくて良いものではない。でも、子どもたちにそう思わせてしまっている。

今、テストで少し点数が悪いからと言って、分かっていないとは限らない。子どもたちには、高校や大学へ行った後に、まだ長い人生が残っている。

そんな視点をもって、子どもたちが自分たちで歩を進めることができる基礎を作るのが、私たちの役割だと思っている。

今年も得体のしれないものとの闘いが始まっている。

いろいろな生徒といろいろな形で出会う機会を大切にしたいと思う。


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Terakoya Kamei
いただいたサポートは、子どもたちの学ぶ環境づくりに使わせていただきます。よろしくお願いいたします<m(__)m>