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学び舎というもの ②

この春、地元の大学に進学した卒業生が全員、アシスタントとして帰ってきてくれている。

3月、大学を卒業し、同時に寺子屋のアシスタントも卒業した2名が、国立大学の工学部、生物資源学部と、理系科目が得意な若者たちだった一方で、4月からお手伝いに来てくれているのは、私立大学の文学部、現代日本社会学部と、文系の学部、学科に進学した生徒たちだ。

現在数学の授業には、数学の担当講師と工学部の大学院生がいるものの、確かに、数学の層は薄くなった。

それは、否めないー

父の教え子の方からいただいた看板
すでに建物も21年目を迎えている


けれど、今年加入のアシスタントは、まだ、2ヶ月半なのに、抜けたアシスタントの穴を見事に埋めてくれている。すでに一緒に仕事をしてる私たちが気持ちよく仕事をさせてもらえる寺子屋の戦力になっている。

それは、なぜかー

それは、彼ら全員が、とても謙虚で、高いコミュニケーション能力を持っているからだ。

確かに、現代っ子たちの中で、本当に手がかかる子の数は年々増えている。その手のかかり方に、この仕事を23年以上してもまだ、驚くこと、戸惑うことはたくさんある。

けれど、多かれ少なかれ、自分たちも子どもの頃、大人たちを困らせてきている。どんな時代にも誰もが「現代っ子は・・・」と言われ、大人にため息をつかれてきている。それに気づいて、それを反省しながら、年長者として言うべきことを言い、するべきことをすることが「教えるという仕事」にはとても大切なことだ。

それをいとも簡単そうに、無意識にしてのける18歳たちがまぶしいやら、うらやましいやら、誇らしいやら、、、彼らとの残り4年足らずの日々が楽しみだと感じると同時に、私も負けてはいられないと思っている。


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Terakoya Kamei
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