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定期試験中に思うこと

11月の初めに「子は大人の鏡、大人は子どもの鑑」の題名で書いたときに少し触れたけれど、試験期間1週間前が始まっても、試験の時間割、試験範囲を報告できない生徒が多くいる。寺子屋では書式を作り提出してもらっているが、試験の前日まで試験範囲がわからなかったり、また同じ学校の同じ学年なのに、提出された範囲が違っていたり、テストの行われる日にちが違っていたりすることもある。

それなのに、テストが近づいてくると、騒いだり、機嫌が悪くなったり、けがをしたり、体調を崩したりして、テストが終わって結果が出ると、嘆いたり、落ち込んだり、点数を隠したり、不機嫌になったりするー

そして、フッと気が付くことがある。

寺子屋では、テスト期間や学校行事、そして、寺子屋の休みなどを提出、保管してもらう書式を作っている。

学校行事などのスケジュール管理の書式は5年生以上の生徒には自分で書くように伝えている。そして、中学生以上のテスト用の書式は、もちろん自筆で提出がmustだ。

それには、自分のことを自分のこととして認識し、書くことで自分でも範囲など知っているべきことを改めて理解するという意図がある。

しかし、学校の配布物をコピーして私たちに渡すように生徒に持っていかせる保護者の方々がいる。高校生になっても、保護者の方の字で提出されるスケジュールもある。

そういう生徒に上のような言動が多いのだ。そして、成績も伸び悩む。

多分、親御さんはそれが効率的だとか、私たちに失礼がないようにと思っているのだと思う。

でも、学習に対しての効率は、自ら考えだしていくものだ。そして、子どもたちのすることは、少々迷惑でも私たちは許容する。

コピーや代筆でいいのは、自分で把握していて、他人の手助けを必要とするなら口頭でもわかりやすくいつでも他人に伝えられる人だけだと私は思っている。

自分のことなのに、それを書いて提出しても覚えられないテスト範囲や学校行事を、紙一枚提出すれば、私たちは、全員の何校もの、何学年ものテスト範囲や行事の日程を覚えられると思っている生徒たちに、その特権は与えない。

そのスタンスをこれからも続けようと、今回も生徒たちの様子を見ながら改めて思わされている。

一方で、小学生のころから通ってくれている中学3年生たちが、私たちに小言をたっぷり言われ、今では自分たちになりにするべきことを把握している姿に、救われた気持ちにもなっている。



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Terakoya Kamei
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