【毎日note1215日目】一瞬を切り取って、永遠を生み出す人
こんにちは☺︎
Etoile Pilates 寺田マリです。
昨日は仕事の空き時間を利用して、ソール・ライター展に行ってきました。
今回の展示は、私にとって2度目のソール・ライター展。
特にアート業界に詳しいわけではないですが、前回の展示もたまたま気になって訪れてみて、ソール・ライターの写真に触れたらなんだかとても好きになってしまったという感じで。
今回は2度目ということで、ほぼファンみたいな感じで観に行ってきました。
相変わらず、"この人は一瞬を切り取って、永遠を生み出すのが上手い人だなぁ"と。
展示されている作品を見ながら浮かんでくるのはそんな言葉なのです。
人物を撮るにせよ、街中の風景を撮るにせよ、ほんとに構図が絶妙というか。
写真のプロじゃないし、知識も何にもないけれど。
焦点を当てている対象と、そうでないもの。
ピントが合っているものと、ボケているもの。
作品のタイトルになっている対象物だからって、写真の真ん中にどんと大きく写っているわけでもなく。
案外写り込みがあるかないかわからないほど小さなものが、タイトルになっていたりする。
動いているもので周辺がぼやけた中に、キリッと一瞬を切り取って、何かストーリーを訴えてくる。
それは車体の下、向こう側に見える女性のハイヒールの足元かもしれないし。
鮮やかに光る赤い雨傘かもしれない。
ショーウィンドウ越しに見える人影かもしれないし、雨で曇った窓ガラスに透かして見える街の景色かもしれない。
ソール・ライターがふとシャッターを切りたくなった素敵な一瞬は、時代を越えていま、私の目の前にある…
そう考えるとね、それだけでとてもロマンティックじゃないですか。
写真の醍醐味って、まさにそういうところなのかなって思うよ。
数々のファッション写真も撮ってきた彼だけど、単なる商業写真ではなく、芸術作品と呼べるものになるまで昇華させてきた。
そこに写ってる帽子やドレスや靴を売るための写真も、ほんとセンス良く高尚なアートへと高められているの。
モデルで作り込むのではなく、写り方で魅せる感じが最高にオシャレだと思う。
また、今回の展示では、ソール・ライターの描いた絵画もたくさん展示されていて。
写真ではなく、水彩の絵の中に見る彼の個性もとても興味深かった。
やっぱり、色味が淡くてね。
こんな絵を描く人だからこそ、あんな写真が撮れるんだなぁって、よくわかる気がした。
淡いと言ってもね、ただパステルカラーってわけじゃなくて、水彩独特の淡さ、儚さをすごく感じるの。
パキッとした濃い色も水に薄まるグラデーションの重なりを見ると、"ああ、淡い…"となる。
淡いというか、儚い。
彼の絵や写真から受ける儚さは、何処となくソフィア・コッポラの映画…ヴァージン・スーサイズやロスト・イン・トランスレーションの感じにも似ている様な気がして。
だから私はソール・ライターの作品も好きなんだろうなぁって思う。
展示の最後にはたくさんの作品をフィルムスライドで見ることもできた。
実際にソール・ライターもスライドで自身の作品を見ていたらしい。
スライドってなかなか味があっていいね。
ちょっと懐かしさも感じる。
このスライドはとても貴重なものらしいので、これから観に行く予定の方はぜひ楽しみにして行ってほしい☺︎
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