バレットジャーナル仕切り直し
2022年の晩秋、2013年から続けてきたバレットジャーナルをスパっと辞めてしまおうかと思っていた。
しかし先月、12月の初旬に隣りの州の州都に行ったときに立ち寄った大きな美術用品店にいつもバレットジャーナルに使うロイヒトトゥルムのコーナーがあり、カラフルな新しいノートを手に取るとホントに辞めちゃっていいの?と不安で寂しい気持ちになった。
2週間ほど考えて、辞めるのはやめにして、でも2023年は例年とフォーマットを変えることにした。暮れも押し詰まってから隣町のBarnes and Nobleでロイヒトトゥルムのえんじ色のノートを買った。
以前とやり方を変えたところ、
1)ノートのサイズがひと回り小さい。
2)全面空白で罫線もドットもない。
3)ページ数が少なめで薄い。
4)装丁がソフトカバー。
5)ジェルボールペンだけでなく、スケッチ用 に1.3ミリで2Bのシャープペンシルも携帯する。
6)電話のGoogle taskアプリも併用する。
7)モーニングページ的なことは別の使い捨てノートに書いてあとで捨てる。
とりあえずこんな形に自分のブレットジャーナルの使い方を仕切り直した。2023年の最初の普通の土曜日だった昨日、せっかくのジャーナル初めだから家以外で作業しようと思い、ダウンタウンのティールームへ出かけたのに空きテーブルが無い。
仕方なく久しぶりに市の図書館に行ってみた。静かだけどいい塩梅に人がいて落ち着く。ノート作業が終わったあとふと思い立って東ヨーロッパとロシアの料理本を借りてみた。家に帰る前に散歩しに川沿いの公園に寄ると、気温は零下8度だが風もなく穏やかな冬の日光のもとでシカモアの木の白い樹皮が殊の外美しい。
写真を撮っているうちに次々にやりたい事のアイデアが湧いたので忘れないうちに早速電話アプリに入力した。もう何ヶ月も「アイデアが湧く」事がストップしていたから少し自分でも驚いた。
昔、大学で作文のコースを取っていた時、教授がよく言っていた、書く時のアイデアは井戸みたいなもので、長く使わないでパイプから水が抜けてしまった井戸は、ひさしぶりにポンプを使ってもすぐには水は出てこない。でもしばらくポンプを上げ下げし続けていれば水は再び出始めるものだと。
ロックダウン以来、非常時の雰囲気にかまけて自分のケアを放棄して流されるまま過ごしてきた。人としての井戸が干上がったのだろうか。しばらくはクリエイティビティのポンプを動かし続けよう。