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☆★セラピスト・トレーナー向け★☆動作分析のマガジン

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『硬くなっているところをほぐす。』 『とりあえず筋トレをする。』 スポーツ外傷は繰り返し行われる【代償運動】が原因とされています。 この代償運動が、なぜ行われるのか? どこが…
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#理学療法

股関節機能を高める骨盤機能評価・介入方法

2021年も早いもので残すところあと1ヶ月となりました。この臨床+に参加して1年が経とうとしていますが、さまざまな疾患に対する考え方や介入方法について私なりにまとめさせていただきました。

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股関節への介入を姿勢制御から考える

股関節の不調を訴える方の多くにみられるのが、トレンデレンブルグ徴候やデュシェンヌ徴候などの特徴的な動的不安定性だと思います。これらは中殿筋など股関節外転筋群の機能不全が原因であるということをみなさんご存知だと思います。 もちろん、股関節局所の機能(求心位の逸脱や可動域制限、筋出力低下など)も原因で動的不安定性を誘発していることもあるので、局所機能の評価および介入は適切に行う必要があります。 しかし、実際の臨床において中殿筋など股関節外転筋群への介入(筋力トレーニングなど)

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難渋しやすい上腕骨外側上顆炎の早期改善を目指す

肘関節の外側部の痛みは上腕骨外側上顆炎やテニス肘とよばれ、日常生活やテニスなどのスポーツ活動の際など幅広い場面で出現しやすく、多くの人が悩まされるケガのひとつです。 テニス肘と言われていますが、実際のところ上腕骨外側上顆炎患者(554例)の原因を調査した研究では、約10%強の人がテニスが原因とされ、それ以上の約38%の人は重量物の運搬が原因ではないかと報告されています。 (引用:「上腕骨外側上顆炎の診療ガイドライン2019」) これほど日常生活内での軽い運動負荷でも痛みが

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不良姿勢改善のための運動療法

スマートフォンやパソコンの普及による生活習慣によって現代人の多くは頭部前方変位など姿勢が崩れているとされています。 現に自分もこのnoteを書いている際の姿勢はかなり崩れています。笑 このような不良姿勢は肩関節痛の原因の1つにあげられることはみなさんご存知の通りだと思います。 肩甲上腕関節の機能が改善されても不良姿勢によって可動域に制限があるケースも臨床上経験されることがありますよね。 脊柱の後弯は、肩甲胸郭関節のアライメントなどの機能不全を引き起こし、挙上動作や結帯

肩関節周囲炎の夜間時痛に対する理学療法

いわゆる「四十肩」「五十肩」などの肩の痛みに悩む人は非常に多く、外来リハビリを担当するセラピストは多くのケースを担当しているのではないでしょうか? この四十肩、五十肩は肩関節周囲炎とも呼ばれ、海外における「Frozen shoulder(凍結肩)」と同義語とされています。 この肩関節周囲炎は、発症から寛解まで長期間を有し、激しい痛みと長期間にわたる可動域制限(拘縮)などの症状が特徴的で、患者さんだけでなく、我々セラピストも介入に頭を抱えることも多いかと思います。 長期間

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足部・足関節機能からみたオスグッドへのアプローチ-重心移動に着目した介入-

ストレッチだけでは不十分なオスグッドへの対応中学生など育成年代に関わるセラピストやトレーナーの方はオスグッドに対応することが非常に多いと思います。 大腿四頭筋のストレッチだけでは、オスグッドによる膝関節痛に対するアプローチが不十分であることは周知の事実だと思います。 このオスグッドは、動作中の重心が後方偏位することで大腿四頭筋への過負荷がかかり、発症すると考えられています。 そのためオスグッドへのアプローチでは、重心位置を修正する(前方へ重心を移動させる)ことがポイント

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腰痛に対する股関節トレーニング

今月の臨床+では、各週にわたりさまざまな腰部疾患について病態から実際の介入方法について解説していきました。 まだ、ご覧いただいていない方はぜひこちらからご覧ください。 局所の病態や機能不全によって腰背部の痛みにつながることも多々ありますが、実際の臨床では股関節や胸椎・胸郭の機能不全が原因であることも多く経験します。 Joint by Joint TheoryJoint by Joint Theoryとは、理学療法士のGray CockやストレングスコーチのMike Bo

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アスリートの筋筋膜性腰痛症への運動療法

スポーツと腰痛症「日常生活では問題ないけどスポーツをすると痛くなる。」 スポーツ現場やスポーツ整形で活動されている方は、患者さんからこのような腰痛について訴えを聞くことが多いのではないでしょうか? 私のこれまでの活動においても、老若男女さまざまな世代の方々からこの様な訴えを多く聞いてきました。 その多くは、筋筋膜性腰痛症や椎間板症、椎間関節性腰痛などいわゆる非特異的腰痛と呼ばれる腰痛の症状を抱えているケースが多い印象でした。 なかでも、筋・筋膜性腰痛症は明確に病態が解

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下腿アライメント異常の修正-下腿内旋エクササイズ-(解説動画)

今回は、変形性膝関節症や前十字靭帯損傷術後に多い下腿アライメント異常(下腿外旋症候群)に対する運動療法を紹介します。 定期マガジン『臨床+』では、その他にも膝関節疾患に対する理学療法評価・アプローチ(徒手・運動療法)について紹介しています。 ぜひ、こちらもご覧ください。 下腿外旋アライメントとは膝関節伸展位にて大腿骨に対して相対的に下腿(脛骨)が外旋・外方偏位していることを指します。 下腿外旋アライメントでは、膝関節の屈伸運動に必要なスクリューホームムーブメント(SH

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股関節機能に着目したグローインペインに対する理学療法

「股関節が詰まる感じがする。」 「ずっと昔から股関節は固かった。」 このように慢性的な股関節の硬さや違和感もしくは痛みを抱え、悩んでいる人は非常に多い印象です。 サッカーを中心としたスポーツ競技者や愛好家の方達も慢性的な股関節の症状に悩まされ、プレーのパフォーマンスレベル低下や中断を余儀無くされることも多いです。 慢性的な股関節の硬さや痛みに悩むケース多くは、その共通項として以下のような特徴があると感じています。 このような特徴的な所見は、股関節前方インピンジメントな

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アスリートを120%の状態で競技復帰させるためには段階的な〇〇が必要

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サッカーとジョーンズ骨折

ジョーンズ骨折は難治性で手術をしてもその痛みに悩まされるサッカー選手に多い疲労骨折のひとつです。 私がサポートする選手にもこの怪我を経験し、手術をしてもその後の痛みや違和感に頭をかかえる選手が多くいます。 リハビリを経験したことのあるセラピストやトレーナーの方は、このような経験をされたことが多いのではないでしょうか。 こういう選手に共通していることは、骨折部の病態は整っているのにも関わらず【動作時の第5中足骨への過度なストレスを与えるような動きのエラーが改善されていない

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非特異的腰痛の原因を探る理学療法評価

『謎の腰痛』非特異的腰痛とは?臨床では、いわゆる腰痛に対するアプローチを行うことが非常に多いと思います。 ここ日本において腰痛の有訴率は40〜50%、既往歴は70〜80%といわれ、それだけ日常生活において腰の症状に悩まされている方が多いわけですが、腰痛の中でも85%は『非特異的腰痛』であるとされています。 この非特異的腰痛は原因のわからない謎の腰痛を総称して呼ばれることが多いと思います。 しかし、非特異的腰痛とは本当に原因のない『謎の腰痛』なのでしょうか? というのも

慢性的な股関節の症状の根源を探る

慢性的な痛みやつまり感などの違和感に悩む方って非常に多いと思います。 それも、スポーツをやっているいないに関わらず。まさに老若男女。 また、それらに対してアプローチに悩むセラピストやトレーナーの方も多いかと思います。 自分自身もなんども慢性的な股関節の症状へのアプローチで壁にぶち当たり、悩まされた経験があります。 そういった場合、往々にして共通する原因に病態そのものを適切に捉えることができていないことが挙げられます。 つまり感などの違和感を含めた股関節の諸症状の原因