2023年 浦島日記1~ドーハ空港
ここは近未来か。
ドーハ空港で熱風に迎えられた後、その近未来都市的な雰囲気に面食らった。
日本帰省の際にいつも利用する日本航空は、今回はチケット代が高すぎて私たちには手が出なかった。そのため、カタール航空で帰ろうと決めたのは去年のこと。
今回、マラガ空港を初めて利用した。
アンダルシアから飛行機に乗れるのはありがたい。そう思っていたら、飛んだ先が都会すぎて頭がなかなかついていかない。
イスラエルのエイラットが窓から見られるかと思ったが、
外は既に暗くなっており難しかった。
イスラエルといえば、出発前夜にエルサレムの友人からメッセージが届いていた。
飛行機の中から心の中で友人たちに向かって声をかけた。
もうそろそろ夜中だというのに、ハマド空港はDuty Freeを含めて数々のお店が開いている。きらびやかだ。ブランド物のお店の紙袋をいくつも持っている旅行客が何人もいてオイルマネーの威力を感じた。
夫がお手洗いに行っている間、ぼーっとしていたら、近くにいた小学生ぐらいの男の子に話しかけられた。
「見て!これすごいでしょ!今までこんないいカードをゲットしたことないの!!」
ポケモンカードのようだ。
アバヤというのだろうか、全身を覆う黒いコートのような衣装とヒジャブを着用したご家族は、ルイヴィトン、プラダ、エルメスと書かれた紙袋を少なくとも5つは持っている。
よかったねえと言うと、男の子は満足そうにうなずいた。
「ねえ、お姉さん、子どもいるの?」
「いないよ」
「ああ、聞くんじゃなかった!」
どんな会話なんだろうかと思っていたら、夫が戻ってきた。
夫と私を珍しそうに見た男の子は、私に向かってうなずいた後、ポケモンカードに視線を戻した。
チョコレートやデーツの値段に驚く。
スペインの一体何倍だろうか。
モノレールのような電車が頭上を走っている。
ターミナルが広すぎるためか、電車でも移動できるようだ。
空飛ぶ車こそなかったが、『鉄腕アトム』で描かれていたような未来感が現実になった気がした。
夜中ではあるが、空港の外では工事が行われていた。空港がもっと大きくなるようだ。ブルドーザーも動いている。昼夜問わず仕事をしているのか、それとも昼間が暑すぎるために夜にあえて仕事をするのか、どちらだろうと夫と話した。
残り約10時間のフライトは、ほとんど寝ていたようだ。
合計17時間のフライトはさすがに長かったのだろう。
夫は映画を数本観たようだ。その後、アングリーバードの全レベルをクリアし、それだけでは飽き足らず、星マークがひとつのところをもう一度やり、星三つまでもらえるようにするという私からするとよくわからないことをやっていた。
到着前、外国人入国記録カードを夫が2枚もらった。1枚は夫用、もう1枚は私用らしかった。
飛行機は実に快適だった。ハマド空港の近未来感を体験できたこともよかった。
今回は空港内を全力疾走する必要もなく、スーツケースも無事に着いた。
今年はPCR陰性証明などを登録したアプリを見せる必要はなかった。入国手続きもとてもスムーズだった。
それなのに、成田からの乗り換えを間違ったのは浦島の影響だろう。
久しぶりでわけがわからなくなり、全然違う駅で降りてしまった。
まだ時差ぼけ真っ最中だが、無事に帰ってこられたことにほっとしている。
SIMカードを入手後、パソコンでnoteを開いたら、いつもの皆さまの投稿が流れてきて嬉しくなった。時差ぼけがなおったら、ゆっくり読ませていただきたい。
さあ、今年はもう少し落ち着いて記録ができるだろうか。
皆さまも暑さに負けず、ステイ元気でお過ごしください!
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