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『夫の家庭を壊すまで(8話)』〜フォークで腹刺す寝取られ妻演技と、ホラー演出光る不倫復讐ドラマ
視聴環境:U-NEXT
※ネタバレします。
【内容】
原作人気漫画がドラマ化。学生時代から共に人生を歩んできたはずの夫の裏切りに、主人公は深い絶望に突き落とされる。夫は、子持ちの女性との不倫関係を続けながら、主人公が相続するはずだった莫大な遺産を手に入れるため、離婚計画を進めていた。
【感想】
ラストに向けて、主演の松本まりかが迫真の演技で魅了していました。このドラマにすっかりハマり、少し前に彼女が結婚詐欺師役で主演した『ミス・ターゲット』を3話目まで観てみたのですが、このドラマほどのキレのある演技ではありませんでした。結婚詐欺師の役なのに、どこかこの役者さんの品行方正さや、人柄の良さが垣間見えてしまい、少し違和感がありました。(本当に品行方正なのか、人柄が良いのかは知りませんが…)
考えてみると、このドラマの主人公は、疑うことを知らない誠実で人柄の良い女性が、夫とその母による酷い仕打ちに耐えきれず復讐を決意するという役なので、今回の役はこの役者さんにぴったりだったのかもしれません。そんなことを考えながら観ていると、もしかしたらこの役者さん自身も、過去に浮気や裏切りといった苦しい経験をして、それを演技に反映させているのではないか…とも感じました。
このドラマでは、家族写真をフォークで何度も突き刺すシーンがあり、その感情が高ぶった表情とともに、非常に迫力がありました。さらに、この回では写真だけでなく、自らの腹を突き刺すシーンもありました。しかし、その後にお腹に包帯を巻いたり、それについて言及されるシーンが一切なく、その"触れられなさ"が逆に恐怖を感じさせました。
ドラマの序盤で浮気を疑うシーンや、夫や浮気相手に復讐するシーンは、ホラー的な演出が多く見られました。今回の腹をフォークで突き刺すシーンも、そうした恐怖効果を狙った演出意図があったのだと思います。
最後は、財産狙いの夫と離婚し、高速バスで旅立つ主人公。その後、浮気相手でもある女性に恋心を抱いてしまった高校生男子との別れのシーンが描かれました。非常に満足度の高いドラマでしたが、最後に次回予告が始まり、「7年後」というテロップとともに、新展開の映像が流れていました。
どれだけ楽しませてくれるのだろうと思いつつ、この「7年後」という展開では、浮気相手だった高校生男子が成人し、主人公の子ども(男の子)が高校生くらいになっているはずなので、少し不安も感じました。というのも、この浮気相手の高校生役の役者が、正直かなり演技が拙く、大根なんです。どう考えても8話目以降では彼がドラマの中核を担う役割になりそうなので、その点が非常に心配です…
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