『旅するダンボール』(ドキュメンタリー映画)
視聴環境:Amazon prime video
【内容】
世界中の旅してダンボールを集め、ダンボールで財布を作る島津冬樹氏に密着したドキュメンタリー。
【感想】
フェチズムの世界だなあと…
日本の野菜のダンボールは、かなりの率でゆるキャラが描かれているとか…
色校正されてない感じの色の塩梅とか、ダンボールの床で擦れた感じとか、マジックで殴り書きされた文字とか…
なるほどねえとは思いますが、それでダンボールを探して世界中を旅して財布を作り続けるとかって、色んなものをぶっ飛ばして、今に至ってる感が興味深いなあと…
この映画自体は6年ほど前の作品ですが、最近はダンボールを使って作品を作るといったことも流行ってきていたりして、なんかそうした傾向も面白いなあと思ったりしました。
今はsnsの発展で、こうしたこうした変わったことをしている人が発見されやすくなっている時代でもあるんでしょうね。
定年間近のダンボールの印刷するための版を手彫りしている男性が出演されていたりして、それも興味深いなあと思いました。
ワークショップなどで様々な人たちに、ダンボールの財布を作ってもらうことで、普段はゴミとしてしか見ていなかったダンボールが価値あるものして見えてくる。
それによって視野が広がり、環境意識も上がっていく…というか、みんな目をキラキラさせながら、ダンボール財布を作っているのが印象に残りました。
主催している島津氏の好きで続けていたことが、それを受け取った人々には島津氏の意図を越えたものに変容していっているで、とても興味深いなあと…
http://carton-movie.com/sp/