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『劇場版SPY ×FAMILY code:White(アニメ映画)』〜最後まで緊張感が途切れない!家族愛とドタバタ劇が融合した話題作

視聴環境:Amazon prime video


【内容】
凄腕スパイのロイドと殺し屋のヨル、超能力者の娘のアーニャの3人の擬似家族による始めての家族旅行を描いたスピンオフ映画。

原作者の遠藤達哉が監修・キャラクターデザイン原案を手がけたオリジナルストーリー。

※多少ネタバレします。


【感想】
作者が深く関わっているだけあって、アクションシーンを含む全体の完成度が非常に高く、スピンオフ作品とは思えないクオリティのアニメでした。緊張感を途切れさせることなく、最後の最後まで楽しませる仕掛けがしっかりと施されていました。
特にラストの展開では、アクションとコメディのバランスがよく考えかられていました。また、後半のストーリーに絡む形で登場した壮大かつ可愛らしくスタイリッシュなイメージ映像も印象的で、その中で神様役を演じたベテラン声優の千葉繁の声も、作品に独特の味わいを加えていました。

今回の映画版を観ていて、テーマとして「家族」や「絆」というテーマを盛り込みつつも、家族で楽しめるドタバタアクションとして、どこか次世代版の『ルパン三世』を目指しているような気もしました。
具体的にいうと、夫のロイドがルパン的なポジションであり、妻のヨルは五右衛門や次元のようなポジションで活躍しており、アーニャはルパンの映画に登場するヒロイン的な存在なのではないかと感じました。また、ロイドの同僚フィオナやアーニャは、不二子のようなトリックスターとして機能している部分もあり、こうしたキャラクターの役割の重なりが『ルパン三世』らしさを感じさせる要因なのだとも思いました。

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