『葬送のフリーレン』(アニメシリーズ 〜7話)
視聴環境:U-NEXT
※ネタバレします。
【内容】
ファンタジー世界で、魔王を倒して王都に帰還した勇者達の1人であるフリーレン。
極端に長命なエルフ族である若さを保ったままのフリーレンは、人間やドワーフの仲間達と別れて長い旅に出た後、再び死期の近づいた仲間達に会いに行く…
連続もののアニメシリーズとしては異例の金曜ロードショーの「初回2時間スペシャル〜旅立ちの章〜」として、放送されたことでも話題となったアニメ作品。
【感想】
漫画が話題になった時に、冒頭分の話だけ読んだことがあり、なるほどねえと思ったくらいで、それ以上読もうとも思っていないまま、アニメを観ました。
アイデア一発ものの設定で、葬送をテーマに物語を引っ張れるのは、せいぜい数話だろうなあと、正直思いながらの鑑賞。
ストーリー的にこの設定がこの物語の肝になっているのは間違いないのですが…
それは物語を動き出させたり、フリーレンというキャラクターを立たせるための強力なツールとして使っていると感じました。
葬送というある種重いテーマから、物語をゆっくりと立ち上げていっているなあと…
旅の仲間となっていく若い冒険者たちも、フリーレンと以前旅した仲間の老いや死という背景を背負わせることで、人物造形に深みが出ていると感じました。
ある種、人や生き物の死をやり直し可能なものとして消費されていくRPGゲーム的な世界観のキャラクターを使って、人間の生の一回生といったものを表現するというトリッキーなアニメなのだとも思ったりしました。
フリーレンは、虫や犬猫などの人間よりも寿命の短いに長い間接していると感じる悲哀のようなものを感じているのだろうなあとも感じたり…
死や老いといったテーマを、こうしたエンタメアニメ作品にして、地上波を中心として広い層に届けられるというのは、時代が変わって来ているのかなあとも感じたりしました。
大人も観ても楽しめるコンテンツというのは、色んな分野で出てくるんだろうなあと感じたりもしました。
https://frieren-anime.jp
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