『ルパン三世 カリオストロの城(アニメ映画)』
視聴環境:U-NEXT
【内容】
宮崎駿による初劇場アニメ作品。
カリオストロ皇国の後継者の少女のために、大泥棒ルパン三世が活躍する。
【感想】
もう何度も視聴した映画ですが、やはりよく出来た作品だと感じました。
ラストシーンでは、巨大な舞台装置が現れ、ラスボスが倒れる展開が描かれています。今観てもその完成度に感心させられます。じっくりとドラマを描きつつ、SF的なダイナミズムを表現できることが、この監督の大きな強みだと改めて感じました。『風の谷のナウシカ』のラストシーンは、当初オームが羽化して宇宙に飛んでいくという壮大な展開があったという話がありますが、この作品もそれに通じるものがあると感じました。
また、エモーショナルなシーンでは、意図的にオーバーアクションやクサいセリフを取り入れているのも印象的です。これらの演出は、あえて観客に対する目配せとして使われているのかもしれない、と感じました。
【追記】
なんとなく同時の空気感のようなものも覚えていて、あくまでも個人的な感覚なのですが、SF的だったり、より大きな物語だったりしないしないので、どこか古風なもののようにも感じていた記憶もあります。
この前に作られた「ルパンVS複製人間」の方が、当時はダイレクトに子供心をくすぐられたような気もします。
今見ると、どちらも良さもあるとは思いますし、カリ城の洗練された作品性は、他のルパンアニメを寄せ付けない完成度があるとは思いますが…
そういえば、「ルパンVS複製人間」みたいなハッタリかましまくった子供向けのアニメは、あまり観なくなったような気がします。
https://www.waltdisneystudios.jp/studio/ghibli/0239