『食品偽装問題について』(2009年9月の記事)
皆さま、こんにちは。
今日も変わらず、お堅目テーマでやらせて頂きます。
表題の件、筆者が以前飲食業界に身を置いていたこともあって関心が高い問題です。
先般、警察庁(警視庁だったかも知れません、、、すみません)により発表された今年上半期の食品偽装で摘発された案件が23件だったそうです。(フジテレビニューススピークより)
豚肉を牛肉とするなどと言うのは言語道断ですが、産地偽装についてはよっぽど裏側をしっかり査察しないと消費者には見えてきづらい部分。
捜査担当者の日夜の苦労が想像されます。
しかし、こうした偽装問題、我々一般の消費者がいかにブランドやイメージ、ムードやトレンドを何か選ぶ基準にしているかという点をつかれた詐欺と言えると思います。
要は私たち消費者の品質に対する意識や目が、完全に舐められていたということです。
詐欺と言うのは、ちょっと乱暴ですが「騙される方が悪い」なんて言い分もあります。
泥棒にも三分の道理なんて言うように、むちゃくちゃな理屈なんですが。
しかし、我々消費者がもっと商品に関心を持って、「産地云々より品質をちゃんと見極めまっせ」という姿勢を示すことが世の中の改善にも繋がろうかと思います。
そして販売する側には企業努力として、自分の商品の仕入先(国なり産地なり)の為にも、自信を持って、商品を愛して提供する気概でいて欲しいものですね。
例えば、一時期ノルウェイシシャモなんてのも話題になりました。
今でこそ「ノルウェイシシャモ」なんてちゃんと書いてますが、問題ざたになるまでは普通に「シシャモ」で店頭に並んでいたのを筆者も見たことがあります。
もともと、裏面表示を良く見る筆者(別に神経質になっているわけではないのですが、ただ単に見るのが好き)、世界の海は繋がっているのですから、と筆者は養殖モノ以外はあまり産地を神経質に気にしません。
これはこれで、とても美味しいものですし、何よりニセモノ呼ばわりされて迷惑なのは当の魚たちかも知れません。
ノルウェイシシャモを引き合いにしてしまいましたが、つまるところ、商品や作物などについての愛や熱意の欠如による悪しき妥協が、偽装に繋がるんだ、というお話でした。
この記事は、2009年9月にAmebaブログに投稿した記事で、筆者の農業観の一部を表すものとして、加筆修正・再構成の上、改めて投稿するものです。