『自然とのつきあいの日々』(2011年10月2日の投稿記事)
皆さま、今晩は。
寒いです。
本当に今日はとても寒かったです。最高気温12.4度、最低気温6.1度でした。
ハウスを閉め切っていても、今日は15度に達しなかったのではなかったかと思います。
作業中大雨に見舞われ、ハウス内では雨がビニールを叩く音と雷鳴がゴワンゴワンと響き、とても恐ろしく感じながら作業を続けていました。
というより、正午になったのですが帰るに帰れず、途方にくれていました、、、。
ハウスを叩く雨音が一層激しくなったかと思うと、霰(あられ)に変わってきたのです。
外の作物が心配ですが、ひとまず無事だったようです。
ハウスが破られるような雹になることもなく、助かりました。
おかげでハウスでゆっくりと作業ができ、きゅうりに青虫がついているのを発見しました。
昨年はハウス内にアシナガバチの巣が作られており、おっかなびっくりの作業でしたが、青虫を適度に補虫してくれていたのでしょう。
今年は結構多く発生しておりました。
野菜販売業者のブログで見苦しい害虫の写真もどうかと思いますが、“無農薬”だとか“有機”といった最近何かと脚光を浴びている農業の舞台裏を少しでも理解して頂きたいと思い、あえて掲載いたしますことをお許し下さい。
この軍手の指の上にいる緑のヤツで、ウリノメイガといいます。
彼らはまさに“ウリノ”の苗字を欲しいままにウリ科の植物の葉を食い荒らし、ウリハムシと並ぶ害虫とされています。
過去に勤めたあるパン工場ではノシメマダラメイガと戦いましたが、メイガの種類とは何かと縁があるようです。
多い葉には1枚に8匹いました。
彼ら、枯葉も食します。
そういえば、ノシメマダラメイガは、「いつか染物を」と思ってとっておいたタマネギの皮を貯めていたネット袋に発生したことがありました。
ほんとに手ごわいい理由として、ノシメマダラメイガは穀物やスナック菓子などが好物で、臭いをかぎつけポリ袋ごと食い破ることがあるほどなのです。
普通であればここで「薬剤散布」となるのですが、ここは私の自慢の視力を生かして一つ一つ、せっかくの時間を有効に使って駆除(≠殺虫)していきました。
さて、冒頭でお伝えしたように、ここ数日、めっきり冷え込んでまいりました。
たった4日前の日中、ハウスを全開にしていても45度に届きそうなほどの暑さだったのです。
それが今日は、ハウスを閉め切っていたのに終日15度を下回っていたのは冒頭で述べたとおりです。
朝晩の寒暖差はやさいの味を向上させることが多いとされますが、日ごとの寒暖差は、、、
どう考えても良くないよなぁ~、、、。
オクラ、トマト、きゅうり、ナスといった夏野菜が急速に弱まっていきそうです。
毎年のことですが、とてもさみしく思う瞬間です。
※2011年10月2日のブログ記事を加筆修正したものです。
この就農まもない頃はゼロから始めて必要に応じて薬剤を検討しようというスタイルでしたので、害虫や病気も無知に近かったです。ただ幸い視力が良かったのと子供の頃に昆虫を探して浦安市内を走り回る子供だったので、すぐに害虫については覚えました。この時は葉に発生した炭疽病、褐斑病などには気づいておらず、悠々自適すぎるものでした。