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共感からの発想…「ユマニチュード」についてのメモ 【a late care-worker's DRAFT 02】

このメモは、2016年9月に、職業訓練校介護サービス科の同期に向けて書かれた手紙です。

2016年4月から有料老人ホームに勤務しだしてから、介護に関する情報をいろいろ集めている中で、フランスで生まれたひとつの具体的なケア技法であり、ひとつの広がりをもつケアの考え方でもある、ユマニチュードが、介護の現場でのコミュニケーションにたいへん役立つことがわかり、関連する情報を集め、同期に紹介しました。

同期に紹介した理由は、もうひとつあります。文書の最後の方にも書いておきましたが、施設の経営者側からこのユマニチュードの導入をすすめられるときに、おそらくすべての日本にある施設においては、各施設の運営システム-スタッフ、コスト、運行スケジュール-を見直してかからねば、介護スタッフの負担が増えるばかりであり、ユマニチュードの創設者の理念を実現してゆくことは難しいと思ったからです。

ユマニチュードを実行する上での経営システムについて書かれている本や発言している方がいらしたら、ぜひ拝読拝聴したいです。

介護の現場から生まれた手法が紹介されるときには、個々の現場に適った手法として変えられてゆくことが望ましいですが、往々にして、既成の出来上がった手法を上(=経営側)から押し付けるようになるのは、困ったことです。また、現場で手法を変えるとしても、基本理念から逸脱すれば、まったく別の手法になってしまいます。

基本理念を理解することがまず肝要とメモを作ってみました。


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