【百秘本０１０】気持ちよさMAXのカタルシスを得られる小説

百秘本ご購入のルール

一、タイトル秘密です。
二、返品はできません。
三、他の人には教えないでください。

この本を百秘本にした理由

おそらく、カバーをめくり、この本の著者名を見た瞬間に、ある種の読書体験を期待して胸が踊るでしょう。その成功体験は小説を読んで得られたのかもしてませんし、小説を原作としたドラマや映画で得られたのかもしてません。ともかく、この著者は読者の喜怒哀楽をアップダウンさせるのが非常に巧みで、最後に気持ち良さMAXのカタルシス、つまりは精神の浄化を用意してくれます。気持ちよさで言えば、本作は彼の作品の中でもトップクラスです。

百秘本を楽しむ方法

1. 百秘本に書かれているコメントを読み、直感を信じてご購入ください。

2. 百秘本をお楽しみください。

3. 読んだ感想はタイトルを伏せて、百選本専用の＃（ハッシュタグ）をつけてInstagramやXで投稿してください。

4. ”つながるハッシュタグ”をSNSで検索し、その投稿に対してコメントを送ってみましょう。また、同じように送られたコメントに対して、返信してみましょう。

5. 百選本のカバーに記されている”次に読む本”を参考に次の百秘本／百選本を選んでみましょう。

百秘本の”つながるハッシュタグ”

下のハッシュタグをつけて、InstagramやXで感想を発信して下さい。また他の読者の感想をさがしてコメントして下さい。ただし、まだ百秘本を読んでいないお客様のために、本のタイトルがわかる発信はお控えください。

#百秘本０１０ ※数字は半角で

また、以下のハッシュタグも合わせて使うことにより、他の百秘本を読んだお客様とつながることもできるかもしれません。

#百秘本
#天狼院書店

ご交流はお互いにマナーを守り、ポジティブな内容でお楽しみください。
天狼院書店へのコメントもお待ちしております。

これからの百秘本

百秘本では、これから様々なプロジェクトをご用意しております。MOVIEやライブイベントなども水面下で準備を進めております。すべての百秘本を攻略するとーー
このさきは、まだ”秘密”です。
天狼院書店のInstagramやX、または＃百秘本で検索するか、店頭でご確認ください。この一冊の百秘本はまだまだ入口に過ぎません。

天狼院書店のSNS

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天狼院書店公式X

■ 百秘本物語010スクリーンプレイ

うず高く積上げられた本が林立する空間。
リーディング・チェアに座り、凄まじいスピードで本を読む女性010がいる。
そのカバーには「010」の文字が白いペンで書かれている。
読み終えたところで、見えないスピーカーからマイクが入れられる音がする。
優しげな男性の声がその狭い空間に響く。
男『お時間になりましたが、読了、されましたでしょうか』
010は、待ってましたばかりに、顔を上げ、
010「さっきのどういう意味ですか？」
男『と、言いますと？』
010「さっき、言ってましたよね？　あなたの”病気”が、この本にどう対応するのかって」
男『そんなこと、言いましたか。言ったとしたら、間違いです。大変申し訳ありませんでした』
010「え、でもーー」
男、被せるように、
男『質問、いいでしょうか？』
010、不承不承で、
010「どうぞ」
男『この本は面白かったでしょうか？　また、この本の登場人物の誰に共感したでしょうか？』
010、少し考えてから、
010「オーソドックスなヒーローズジャーニーで、でも面白かったです。気持ちよかったです。登場人物の工場の人たちに共感しました」
男『それはなぜでしょうか？』
010「大企業に立ち向かう姿に共感しました。ひたむきにシューズを創り、圧勝するはずの大企業と戦う姿は痛快でした。気持ちよかったです。実は、私の父もーー』
男、被せるように、
男『実は、経営に行き詰まった父親が、家族全員で無理心中して、あなただけが生き残ったからですか？』
010、言葉を失い、
010「どういうことですか？」
男『それとも、別の物語を創りますか？　さすがにやりすぎですよね。死に至る不治の病を抱え、父親が無理心中をはかり、自分以外の家族が全員死んで自分だけが生き残ったでは、やり過ぎです』
010「ひどいです！　人の人生をそうやって嘲笑うなんて、ひどいです！」
男『おっと、泣きますか？　でもあなたは死に至るような不治の病ではありませんよね。至って健康なはずです。さらに、天涯孤独でもありません。ご家族はご健在なはずです』
010、沈黙する。涙の衝動が止む。
男『あなたの”病気”が厄介なのは、あなた自身をも騙してしまうことです。まず、あなた自身が騙されてしまうことです。あなたは心から、自分の創り出した自分を本当の自分だと思っているはずです。仮面を真実の顔だと信じています』
010「あなたは何を知っているんですか？」
男『今のあなたより、よほどあなたを知っています。そして、次の本であなたの”病気”を治せます』
010「私を、治せる？」
男『はい、間違いなく、次の本であなたは治ります。次の本、096であなたは治ります』
010は、096を見つけ、手に取る。
男『それでは、096をお楽しみください。では、また』
と、マイクが切れる。
010、本を見つめる。

『百秘本物語』

※MOVIE『百秘本物語』は天狼院書店の公式Instagramで配信中です。