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【百秘本036】純粋なラブストーリーが涙を誘う、誘う、誘う

百秘本ご購入のルール

一、タイトル秘密です。
二、返品はできません。
三、他の人には教えないでください。

この本を百秘本にした理由

誰もが知るあの著名な作家が純粋な青春ラブストーリーの王道を書くとどうなるかという実験のように思えてならない。その実験の結果は凄まじく、もう、これでもかというくらいに涙が溢れます。王道、シンプル、ベタ、なんといってもいいです。けれども、その純水でシンプルな物語こそ、人に感動を与えるのだと改めて思った作品でした。やはり、一流の作家は様々な分野でコンテンツを繰り出せるから一流なんだなと思い知らされました。

百秘本を楽しむ方法

  1. 百秘本に書かれているコメントを読み、直感を信じてご購入ください。

  2. 百秘本をお楽しみください。

  3. 読んだ感想はタイトルを伏せて、百選本専用の#(ハッシュタグ)をつけてInstagramやXで投稿してください。

  4. ”つながるハッシュタグ”をSNSで検索し、その投稿に対してコメントを送ってみましょう。また、同じように送られたコメントに対して、返信してみましょう。

  5. 百選本のカバーに記されている”次に読む本”を参考に次の百秘本/百選本を選んでみましょう。

百秘本の”つながるハッシュタグ”

下のハッシュタグをつけて、InstagramやXで感想を発信して下さい。また他の読者の感想をさがしてコメントして下さい。ただし、まだ百秘本を読んでいないお客様のために、本のタイトルがわかる発信はお控えください。

#百秘本036 ※数字は半角で

また、以下のハッシュタグも合わせて使うことにより、他の百秘本を読んだお客様とつながることもできるかもしれません。

#百秘本
#天狼院書店

ご交流はお互いにマナーを守り、ポジティブな内容でお楽しみください。
天狼院書店へのコメントもお待ちしております。

これからの百秘本

百秘本では、これから様々なプロジェクトをご用意しております。MOVIEやライブイベントなども水面下で準備を進めております。すべての百秘本を攻略するとーー
このさきは、まだ”秘密”です。
天狼院書店のInstagramやX、または#百秘本で検索するか、店頭でご確認ください。この一冊の百秘本はまだまだ入口に過ぎません。

天狼院書店のSNS

天狼院書店公式Instagram

天狼院書店公式X

百秘本物語036スクリーンプレイ

うず高く積上げられた本が林立する空間。
リーディング・チェアに座り、泣きながら本を読む女性036がいる。
そのカバーには「036」の文字が白いペンで書かれている。
膝に突っ伏して泣いたところで、見えないスピーカーからマイクが入れられる音がする。
優しげな男性の声がその狭い空間に響く。
男『お時間になりましたが、読了、されましたでしょうか』
036は、乱れた息を整えながら、
「これは反則です」
男『と、言いますと?』
036「こんだけ本で泣いたの、初めてですよ。だってーー」
と、また思い出して、涙が止まらなくなる。嗚咽する。
036「だって、結末は分かってたんですよ。でも、やっぱり哀しくて哀しくて」
少し間をおいて、
男『質問、いいでしょうか?』
036、息を整えながら、
036「はい、どうぞ」
男『この本は面白かったでしょうか?』
036「本気で聞いてますか? この通りですよ、泣くほど面白かったです」
男『それは何よりでした。やはり、あなたは課題のクリアに近い人かもしれません』
036「これって、もしかして、素直に感動すれば勝ちゲームですか?」
男『プロトコルに抵触しますので、お答えできません』
036「まあ、いいです。次の本も読みます。10冊くらい読めば帰れるんですか? 20冊ですか? さっきは大笑いできる本で、今回は大泣きできる本だったので、次はーー」
被せるように、
男『おっと、やはり、あなたは頭脳が明晰なようです』
036「ですから、私は頭が悪いと言われているんです」
男『そうお思いですか? あなた自身も』
036、沈黙する。
男『やはり、そうお思いでないということですね』
036「思っていないというか、99.9%の時間はそうではないはずと思っているんですが、0.01%の時間、そうだと思います」
男『ちなみに、今はどうでしょうか? 99.9%の方、つまりは頭脳明晰だと思っているか、0.01%の方、つまりはそうではないと思っているか?』
036「99.9%の方です」
男『私もそう思います。いや、正確にはそうであってほしいと思っています』
036「ん? どういうことですか? あなたはクリアしてもらいたいと思っているんですか?」
男『当然です。私はあなたに心から課題をクリアしてもらいたいと思っています』
036「では、仲間ですね、私たち」
男、沈黙する。
036「でも、あなたは知っていたんですね、私の病気のことを。だから、この本をすすめたんですよね?」
男『やはり、そうでしたか。確信はしていませんでしたが、もしかしてそうではないかと思い、この本を選びました』
036、嬉しそうに頷く。
036「でも、私には私がいなくなったとしても、これだけ哀しんでくれる人がいないので、本当に羨ましいです。家族もいないですし。それも知っているんですよね?」
男、沈黙する。
男『そろそろ、次の本に行きましょうか。そうですね、010などいかがでしょうか?』
036は、周りから010と書かれたを探し出し、あったと嬉しそうに手に取る。
男『それでは、010を楽しみください。あなたの”病気”が、この本にどう対応するのか、楽しみです』
とマイクが切れる男が響く。
036「え? ちょっと、待って!」

『百秘本物語』

※MOVIE『百秘本物語』は天狼院書店の公式Instagramで配信中です。

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