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【百秘本021】本当に死ぬほど笑えます。何年経っても笑えます。

百秘本ご購入のルール

一、タイトル秘密です。
二、返品はできません。
三、他の人には教えないでください。

この本を百秘本にした理由

この本の威力は想定のはるか上を行きます。文章を読んで人はこれほど笑えるのか、と文章の可能性を押し広げられます。とにかく、文章が軽やかで自由で、だから唐突に笑えます。この作者はもはやイラストレーターなのか役者なのか小説なのか分かりませんが、今はもしかして役者として世界的に有名かもしれません。それはそれで間違いないでしょうけれども、あえてこう言います。日本屈指の文章家であり、エッセイストであると。センスについて考えさせられます。

百秘本を楽しむ方法

  1. 百秘本に書かれているコメントを読み、直感を信じてご購入ください。

  2. 百秘本をお楽しみください。

  3. 読んだ感想はタイトルを伏せて、百選本専用の#(ハッシュタグ)をつけてInstagramやXで投稿してください。

  4. ”つながるハッシュタグ”をSNSで検索し、その投稿に対してコメントを送ってみましょう。また、同じように送られたコメントに対して、返信してみましょう。

  5. 百選本のカバーに記されている”次に読む本”を参考に次の百秘本/百選本を選んでみましょう。

百秘本の”つながるハッシュタグ”

下のハッシュタグをつけて、InstagramやXで感想を発信して下さい。また他の読者の感想をさがしてコメントして下さい。ただし、まだ百秘本を読んでいないお客様のために、本のタイトルがわかる発信はお控えください。

#百秘本021 ※数字は半角で

また、以下のハッシュタグも合わせて使うことにより、他の百秘本を読んだお客様とつながることもできるかもしれません。

#百秘本
#天狼院書店

ご交流はお互いにマナーを守り、ポジティブな内容でお楽しみください。
天狼院書店へのコメントもお待ちしております。

これからの百秘本

百秘本では、これから様々なプロジェクトをご用意しております。MOVIEやライブイベントなども水面下で準備を進めております。すべての百秘本を攻略するとーー
このさきは、まだ”秘密”です。
天狼院書店のInstagramやX、または#百秘本で検索するか、店頭でご確認ください。この一冊の百秘本はまだまだ入口に過ぎません。

天狼院書店のSNS

天狼院書店公式Instagram

天狼院書店公式X

■ 百秘本物語021スクリーンプレイ

うず高く積上げられた本が林立する空間。
リーディング・チェアに座り、大笑いしながら本を読む女性021がいる。
彼女は何度か読み返しては笑い、涙を拭い、思い出しては笑っている。
そのカバーには「021」の文字が白いペンで書かれている。
笑い尽くしたころに、見えないスピーカーからマイクが入れられる音がする。その女性021は涙を拭いながら、思い出したように音のした方に目を向ける。
優しげな男性の声がその狭い空間に響く。
男『お時間になりましたが、読了、されましたでしょうか』
021は、乱れた息を整えながら、
「これは反則です」
男『と、言いますと?』
021「こんだけ本で笑ったの、初めてですよ。だってーー」
と、また思い出して、笑いが止まらなくなる。
021「だって、普通、大人の女性が漏らします? しかも大きい方? ほんと、リアリー?ですよ」
男『質問、いいでしょうか?』
021、息を整えながら、
021「はい、どうぞ」
男『この本は面白かったでしょうか?』
021「本気で聞いてますか? この通りですよ、死ぬほど面白かったです。また、こんな面白い本が出てくると思うと、楽しみです」
男『それは何よりでした。そして、次の本を読むことが楽しみということは、もしかして、あなたは課題のクリアに近い人かもしれません』
021「課題って何でしたっけ? 笑いすぎて、思い出せなくて」
男『課題の内容に関しては、公開されていません。内容について触れることはプロトコルに抵触します』
021「プロトコル?」
男、沈黙する。
021「まあ、いいです。次の本も読みます。どんとこいです。本は何より好きなのでいくらでも読みますよ」
男『これはこれは頼もしい言葉です。課題をクリアすれば、間違いなく、無事にお帰しします』
021「それは知っています。それで課題をクリアした人はいるんですか?」
男、沈黙する。
021「なるほど、いるんですね」
男『ほう、なぜそう思われますか?』
021「いないのなら、いないと言えばいいでしょうし、いるんなら、いると言えばいい。でも、沈黙したということは、いるけれども、なにか事情があるということですよね?」
男『いないのに、なにか事情があるという選択肢はないんでしょうか?』
021「いなければ、多かれ少なかれ、事情があるでしょう。課題をクリアできなかったので、帰されなかった。殺されたかもしれない。あるいは殺されないかもしれないけれども、交換条件でなにかさせられた。いろんなケースがありそうです」
男『そこまで考えているのに、なぜ、平然としていられるのですか?』
021、周りを見渡しながら、
021「この状況で、取り乱していいことありますか?」
男『どうやら、あなたは極めて聡明なようです。さらに課題のクリアに期待が持てました』
021「そんなことありませんよ。私はずっと頭が悪いって言われて生きてきましたから」
鼻で笑うようにして言う。
021「それより、次の本、どれを読めばいいですか?」
男『おっと、失礼しました。本を読むのが好きだったということでしたね。それでは次に036などはいかがでしょうか』
021は、周りから036と書かれたを探し出し、あったと嬉しそうに手に取る。
男『それでは036をお楽しみください。では、また』
とマイクが切れる男が響く。
021、本をめくってそのタイトルに見入る。

『百秘本物語』

※MOVIE『百秘本物語』は天狼院書店の公式Instagramで配信中です。

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