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【百秘本001】“不思議だった彼女“が綺麗に脱皮していく痛快物語

百秘本ご購入のルール

一、タイトル秘密です。
二、返品はできません。
三、他の人には教えないでください。

天狼院秘本のルールより

この本を百秘本にした理由

彼女は主人公ではない。けれども、物語の終盤から彼女の物語だったのではないかと思えるほどに、痛快にかっこいい女性に脱皮していく。最初はとても不思議だった彼女が、あんなに頼もしくなるなんて思ってもみなかった。読んでいて心地よく、思い出すと気持ちよく、そして、最後にとても切なくなる物語だ。タイトルにもなっている主人公の彼を好きにならずにいられないが、彼を追う彼女もまたそうなのだ。誰もが読むべき青春小説、いや、人生小説だ。

百秘本を楽しむ方法

  1. 百秘本に書かれているコメントを読み、直感を信じてご購入ください。

  2. 百秘本をお楽しみください。

  3. 読んだ感想はタイトルを伏せて、百選本専用の#(ハッシュタグ)をつけてInstagramやXで投稿してください。

  4. ”つながるハッシュタグ”をSNSで検索し、その投稿に対してコメントを送ってみましょう。また、同じように送られたコメントに対して、返信してみましょう。

  5. 百選本のカバーに記されている”次に読む本”を参考に次の百秘本/百選本を選んでみましょう。

百秘本の”つながるハッシュタグ”

下のハッシュタグをつけて、InstagramやXで感想を発信して下さい。また他の読者の感想をさがしてコメントして下さい。ただし、まだ百秘本を読んでいないお客様のために、本のタイトルがわかる発信はお控えください。

#百秘本001

また、以下のハッシュタグも合わせて使うことにより、他の百秘本を読んだお客様とつながることもできるかもしれません。

#百秘本
#天狼院書店

ご交流はお互いにマナーを守り、ポジティブな内容でお楽しみください。
天狼院書店へのコメントもお待ちしております。

これからの百秘本

百秘本では、これから様々なプロジェクトをご用意しております。MOVIEやライブイベントなども水面下で準備を進めております。すべての百秘本を攻略するとーー
このさきは、まだ”秘密”です。
天狼院書店のInstagramやX、または#百秘本で検索するか、店頭でご確認ください。この一冊の百秘本はまだまだ入口に過ぎません。

天狼院書店のSNS

天狼院書店公式Instagram

天狼院書店公式X

■ 百秘本物語001スクリーンプレイ

うず高く積上げられた本が林立する空間。
リーディング・チェアに座り、喰らいつくように、真剣に本を読む若い女性001がいる。
何かに急き立てられるように、彼女は黒いカバーが掛けられた文庫本を読む。
そのカバーには「001」の文字が白いペンで書かれている。
まもなく読み終える。
読み終えて、短いため息をついた瞬間に、見えないスピーカーからマイクが入れられる音がして、その女性001はビクリとして目を見開く、息を詰めるようにして辺りを見回す。
優しげな男性の声がその狭い空間に響く。
男『お時間になりましたが、読了、されましたでしょうか』
001「読みました。読んだら、もう帰してもらえるんですよね?」
女性は、すがりつくように、相手を刺激しないように言う。
少しの間を置いて、
男『本当に読んだか、今から確認をします。いいですか?』
001は、視線を宙に漂わせながら、怯えるように一つ大きくうなずき、見えていないことも懸念して、
001「はい、大丈夫です」
と言う。
男『あなたはこの小説の登場人物の誰に共感しましたか? また、それはなぜですか?』
001は一瞬、ホッとしたような表情を見せる。
それを気取られないように、一度息を呑むようにうつむきながら、慎重に言葉を紡ぐ。
001「私は、この小説のヒロインに共感しました。なぜなら、主人公との関係が深くなるにつれて、世間知らずの不思議な女の子から魅力的な女性へと、まるでサナギから蝶がかえるように、見事に変貌していく様がとても美しく思えたからです」
男『なるほど、サナギから蝶がかえるように、ですか。素晴らしい感想です。さすがにあなたは頭脳が明晰なようです』
001「ありがとうございます。それで、ここから出してくれるんですよね? もちろん、このまま帰してもらえれば誰にもーー」
被せるように男が強い明確な語調で言う。
男『惜しくなりましたよ、このまま帰すのが』
001は一瞬、何を言われたのかわからない。事態に気づき、焦る。
001「え、だって、帰してくれるって言ったじゃないですか! 親も心配しています。もう捜索願を出しているかもしれません。そう、心配性の親なんです」
男『まあ、親とはそういう生き物でしょう。それより、次の本も読んでみませんか。そうですね、051はどうでしょうか』
自分のペースを崩さず、穏やかに、かといって有無を言わせない雰囲気を漂わせて言う。
001「私は読むのがそんなに速くなんです。この本だって、8時間かかったんですよ! それなのに、もう一冊なんて絶対無理です。早く、ここから出してください」
男『最初に申し上げましたルールを覚えていますか?』
思い出すように虚空に視線を漂わせながら、つぶやくように言う。
001「課題をクリアすれば、間違いなく、無事にお帰しします・・・・・・」
男『その通りです。このルールは一切変更されていません』
001「もう一冊読めば、帰っていいんですか? 約束してください」
男『それは、あなた次第です。まずは、051をお楽しみください。では、また』
とマイクが切れる男が無情に響く。
それに追いすがるように、
001「待って! お願いだから、待って!」
黒いカバーに051の文字が書かれた文庫本がクローズアップされる。

『百秘本物語』

※MOVIE『百秘本物語』は天狼院書店の公式Instagramで配信中です。

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