070.人に言うとツキが落ちそうな気がして怖い W.A.さん
※テニスゼロより一言コメント
ツイたことを人に言うと、ツキは落ちるのではなく、上がります。
気休めや宗教などの話ではなく、脳科学です。
「RAS(Reticular Activating System)」の働きによります。
日本語では、「網様体賦活系(もうようたいふかつけい)」と訳されます。
脳は、五感+思考でキャッチするすべての情報を「識(認識・識別などの「識」)」に上らせるのではなく、フィルタリングします。
目に入ったもの、耳に入った音、口に含んだ味、鼻で嗅いだ香りのすべてを感じているわけではなく、気になる対象を抽出するのです。
まるで検索エンジンのような働きです。
検索窓にツイた内容を入力してエンターキーを押せば、それに関する情報が引っかかってくるのに似ています。
ツイた内容を人に言うと、ツイたことについて、何がツイたかを補強するかのような情報が、どんどんどんどん引っかかってきます。
「あそこのお店、美味しかったよ」「あの映画、面白かったよ」「あの場所、素敵だったよ」などとシェアすると、どんどん情報が雪だるま式に増えるから、ますますツキは上がります。
つい私たちは、ツキを隠そうとする「逆」をやってしまいがちです。
けれども隠すと、情報の広がり、深まりがなくなります。
すると「祭りのあと」と同じで盛り上がったツキが、落ちるように感じるのです。
そのような感じ方になると今度は、ツキが落ちる理由を探し出したりするのもRASによる働きだから諸刃の剣。
「与えるものは与えられる」などと言われます。
「情報は出すところに集まる」とも言われます。
当然ですよね。
「テニスが趣味」と情報を伝えるから、誘ってもらえたりしますからね。
何が趣味かを伝えないと情報は、集まりようがありません。
ですから、ツキはどんどん人にシェアして膨らませると、雪だるま式に増えていきますよ。